学生さんからのレポート

 約二週間前、中京学院大学瑞浪キャンパスで、短大の学生さんにコーヒーの話をしてきました。担当の先生から依頼を受けた際、「おもしろそう!」という思いで快諾しましたが、同時に、これまで経験したり学んだことを整理する良い機会だと考えたからです。なによりも、人に伝えるために準備をすることが、自分自身が学ぶ時間になると分かっていたからです。 

 あらかじめ学生さんの人数を尋ねた際、ネパールからの留学生が多いことを教えて頂きましたが、留学生の語学力などを判断することが出来ないこともあり、イラストや動画を多用したものの、ほぼ日本人の学生さんのレベルに合わせたつもりです。そして、当日に会場へ行くと、「短大だから女子学生でいっぱい。」といったイメージが崩れ、男子学生が想像以上に多いことに驚きました。学生さんの進路を聞き、地方大学における留学生の存在の意味を少しだけ知ったのです。貴重な体験をさせていただきました。 

 そんな瑞浪キャンパスの先生から、お礼文とともに学生さんが書いたレポートが送られてきました。内容は、講習会を受けて一番印象に残ったことや勉強になったこと、コーヒーのお供に用意した3種類のお菓子についての感想です。留学生が多いこともあって平仮名ばかりで書いてあるものから、助詞があやしい文章もありますが、概ねコーヒーについて話した内容を把握しているようで安心しました。まあ、レポートを提出することが宿題でしょうから、それに合わせた内容に意図的にしたのかもしれませんが。 

 そんなレポートの中に、興味深いものがありました。「実は私もネパールで高校を卒業した後、バリスタの仕事を3年ぐらいした経験がありますが、なかなかネパールコーヒーとか世界中のコーヒー歴史について詳しく知りませんでした。今回の講義では、世界様々の国のコーヒーについて新しいことを学ぶチャンスをもらって本当にラッキーだと思います。たしかにネパールではコーヒーをたくさん産物しても、セールス&マーケティングがなくて農家や供給者たちは困っています。皆、国際的なマーケティングが欲しいと言われています。」こう書いてくれた学生もいました。 

 ネパールからの留学生のほとんどがネパールコーヒーを飲んだことがなく、初めての経験だと書いていました。これだけでも、学生さんにコーヒーの話をした意味があったのかな?と思っているところです。