窯元めぐりだそうです

 今朝、自宅から店に向かう途中に、近隣の窯元を指し示す看板を目にしました。店に入ってから調べてみると、毎年11月に開催されていた「下石どえらあええ陶器祭り」が中止になったことから、代替えのイベントとして駄知町のどんぶりまつりと下石町窯元めぐり同時開催となったようです。そして、開催日が今日と明日となる10月24日(土)、25日(日)でした。 

今年は新型コロナウイルスの影響もあり、従来「下石どえらあええ陶器祭り」のイベントとして行っていた窯元めぐりも、小規模な内容にして各窯元が感染対策をしたうえで実施するといいます。さて、どのくらいの賑わいになるのでしょうか? 

土岐市内には各町に陶磁器工業組合があり、以前から一つにまとまった取り組みが必要だと言われてきましたが、いまだその変革の兆候はなく旧態依然したままです。こうした地場産業のイベントも行政の補助金に依存する状態で、収益性という面でも企画自体に課題があるように思います。下り坂の業界に、コロナ禍でさらに厳しい経営環境に陥っているからこそ、変わるべき時がやってきたようにも思えます。 

 お金に絡む話と言えば、今年はコロナ禍での経済対策として国から様々なお金が配られました。全国民に一律10万円を配る「特別定額給付金」、中小企業や個人事業主などに対し、事業の継続の下支えを目的とした「持続化給付金」、従業員の雇用を守るための「雇用調整助成金」、そうそう、岐阜県の場合は、緊急事態措置による休業等の期間(令和2年4月18日から同年5月6日)の全ての期間において、県の要請に応じて休業等を行った場合には、「岐阜県新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金」というものもありました。 

 こうしたお金は全て税金です。ただ、今回の場合は多くが赤字国債という借金となりました。返済する気があるのか無いのか分からない借金で、返済できたとしてもいつになるか分からない借金をしてもらったお金です。幸いにも、私は「特別定額給付金」のみ受給し、将来への返済額は少なくしました。そんな給付金を騙して搾取する若者が多いと言うニュースを見ます。騙し取ったお金が自分たちの将来の債務増加になるという、なんとも馬鹿げた現実です。 

 珈琲屋という、あってもなくても暮らしていける嗜好品を扱うだけに、残って欲しい存在にならなければ、税金を注ぎ込むだけの意味はないように思えてなりません。まあ、個人的には税金はもらいたくないのですが。「おまえには価値なし!」って言われるのが怖いから。