ルワンダのナチュラル

 5月下旬にブルンジのナチュラル精製のコーヒーを扱いましたが、今回はブルンジ上隣りの国、ルワンダのナチュラルを扱います。「キナジ・ウォッシングステーション ナチュラル」という商品で、ルワンダの中央南部に位置するキナジ、フィエ地区1600-1800mで栽培されたコーヒー豆をキナジのウォッシングステーションで精製されたものです。このウォッシングステーションは、元々建設業を営んでいたアブドゥルさんが2016年に設立した新しいウォッシングステーションです。 

キナジでは、意欲的な農家のコーヒー生産を後押しするために、苗床を設けてコーヒーを生産し、育てた苗を無料で生産者へ配るプロジェクトを進めています。こうした活動は、農家の収穫量の安定化や増産により収益向上に繋がります。また、生産者は無理に収穫量を増やすことなく適正な熟度のチェリーだけを収穫し、ウォッシングステーションに持ち込んでくれるため、品質の向上にも大きく効果が出ているそうです。こうした活動は、生産者との信頼関係に繋がり、アブドゥルさんの理想とする品質にも耳を傾けてくれるようになったと言います。 

 このウォッシングステーションでは、2016年以来ウォッシュドで培った水槽での比重選別やアフリカンベッドで日々ハンドピックを行っていましたが、そうしたスタッフのスキルに支えられ、2019年のシーズンから試験的にナチュラルの生産を開始しました。 

 ここまでは、生豆商社のウケウリ。単に、ウォッシュドが一般的なルワンダでナチュラルの豆を見つけたため、「面白そう!!」って決めてしまいました。よければ試に飲んでみてください。