タウン誌には載せません

 9月に入ってから、とても気持ちの良い朝を迎えることができています。きっと、彼岸を境に秋らしさが増すのでしょうね。暑さ寒さも彼岸までとは、まったくよく言ったものです。昼の時間帯を利用して焙煎したコーヒー豆をハンドピックしながら、一人静かに季節の移り変わりを感じて作業をしていました。 

 するとそこへ、数年ぶりにタウン誌の営業マンが訪問してきます。岐阜を中心に岐阜・愛知・三重・滋賀・東京に拠点を持つ広告と生活情報誌(フリーペーパー・フリーマガジン)の㈱中広が発行する、土岐・瑞浪の地域みっちゃく生活情報誌「らせる」です。過去にも何度か営業マンの訪問を受けましたが、そのたびに担当者が異なるうえに、セールスする店舗の情報も事前に調べることなく訪問するので、これまで距離を置いて話を聞いてきました。 

 「まめ蔵」を始める際、珈琲屋として営業するには立地や経験が不足していることもあり、飲食店との併用で経営することを決めました。徐々にコーヒー豆の販売を増やし、珈琲屋へスライドさせることが目標ということもあり、タウン誌などの媒体を通じて一時的に来店客数を増やす手法は望んでいません。また、お店で提供する全てを一人で行っているため、現実的に対応できない状態になることを一番恐れていたのです。一度、タウン誌でイベントや割引を行えば、定期的な広告を出すことに依存する経営体質も気になっていました。 

 そうした理由でタウン誌への広告掲載をしなかったのですが、もう一つに「見つけた感のある店」にしたいという狙いもあるからです。あまり知られていない店を自分が見つけたと言う満足感は、ついつい人に教えたくなります。そうした口コミを大切にしながら徐々に顧客を増やすことを考えています。ただし、「見つけた感のある店」にするからには、来店された方の期待を上回る満足や驚きが必要となるため、自分自身でハードルを高く設定しプレッシャーを与えているともいえます。一人で経営すれば楽をすることを考えがちなるため、あらかじめ怠けない仕組みにしているのです。 

 結局、今後もタウン誌へ広告掲載することもないでしょうし、葉書を使うなどの地味なお知らせ活動が続きます。まあ、それが自分に合っていると思うので、それでよいのです。

 

追伸:先日ご案内しましたコロンビア エルパライソ農園のアナエロビックは、用意した34袋が完売しました。ありがとうございました。