試してみました

 イタリアンレストランのサイゼリヤが、新型コロナウイルス感染防止策として「食事用マスク」と称する「しゃべれるくん」を発表したようです。いったい何だ?と画像を見ると、マスクを半分に折って口がふさがれないようにし、紙ナプキンをマスクの上から折り込んで、垂れ下がるような形にするようです。料理は真下からナプキンを暖簾のようにあげ、口に運んで食べたり飲んだりできるという仕組み。これならマスクを着けたまま飲食できるとPRし、8月下旬から店舗に順次導入し、無料で提供するとか。 

 一般的な紙ナプキンでも代用でき、動画投稿サイト「ユーチューブ」で使い方を公開し、他の飲食店でも取り組んでほしいというので、早速、真似て作ってみました。まあ、アイデアは面白く、シンプルで導入しやすいけれど、そうまでして外食しなけりゃいけないの?まめ蔵に来店される年配者には、そんな遊び心や危機感もないんじゃないの?なんて思えたから、当店での導入はしないことに決めました。 

 若者の利用が多い店舗なら、SNS映えとかでやってはみるものの、その姿が「新しい生活様式」になるとは考えにくいのです。サイゼリヤは、「作る、つける、処理するところまで、ウィルスの感染リスクを可能な限り少なく、なおかつ使い捨てできる、汚れたら何度でも作り直せる気軽さを重視して開発しました。」と苦心されたことは分かるのですが、高齢者が使用する光景が想像できませんでした。 

 今後も、こうしたアイデアや工夫が続くのか、コロナ禍が終わるのか、先の見えない飲食業界であることだけは確かです。