長い夏休み

 明日、88日(土)は臨時休業の予定でした。妻の実家の法事に出席するはずでしたが、新型コロナウイルスにより岐阜県で独自の「第2波非常事態」が発表されたため、当初の親戚が多数集まる内容を中止したとの連絡があり、お店も通常通り営業をすることにしたのです。 

また明日は、土岐市内の小中学校において、88日(土)から816日(日)まで夏休みが始まる日でもあります。始まるといってもたったの9日間と、どうやら、日本一短い夏休みだそうで、従来の夏休みのイメージとは程遠いものになるでしょう。ちなみに、県立高校では81日から20日となっています。このように、今まで経験したことなかったコロナ渦では、様々な変化が社会で起こっており、お店の中にいても感じることが多くなってきました。 

 地元の窯業界では、国による新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金を利用し、従業員を休ませている事業所が出てきました。この雇用調整助成金は、2020930日までは新型コロナ対策ということで設けられたもので、申請の方法が簡素化されたり、受給額が従来の上限8,330円から最大15,000円に拡充されたため、利用する事業所が徐々に増えました。 

しかし、雇用調整助成金は、まず事業者が従業員に休業手当を支払って、その後、国からその一部が助成される制度ですから、家賃などの固定費を支払いを行って、さらに休業手当の支払いを行うというのは、特に資金に余裕がない中小の事業所にとっては死活問題となるため、全ての事業所が申請するとは限りません。ましてや、家族経営の小規模な窯元においては、雇用保険の加入もないことら、そもそも助成金を受けることが出来ないので、同じ窯業界でも立場は大きく異なってきます。 

子供達の短い夏休みと異なり、地場産業の窯業界では長い夏休みが続きそうで、お客様の行動変化に表れてくる日も近いかもしれません。長い長い夏休みとならないよう願いながら、暦の上で秋が始まる立秋を迎えるのでした。