チーズティー&チーズコーヒー

 ブームというものは、いずれ過去のものとなってしまうため、「今、流行ってます!」といったマスコミの情報には関心が無いのです。だから、未だにタピオカミルクティーを飲んだことがありません。その、2019年に世間を賑わしたタピオカミルクティーに続き、新たなトレンドドリンクになるのではないかと注目を集めているのが、「チーズティー」なんだとか。でも、数年たてば忘れ去られる存在になるだろうと、気にも留めていませんでした。 

 ところが、近くのコンビニの入口に「チーズティー」のポスターを見つけ、映える絵面に先月から興味を持っていたのです。 そして、ついに買ってしまいました。それが、2020616()発売! ローソン標準価格 350(税込)巷で噂の新感覚ドリンク「チーズティー」という商品です。ローソンのサイトによれば、 

『最近よく耳にするチーズティー。マチカフェのチーズティーは渡される専用のチーズフォームを自分でいれるよ!まずはそのままふわふわチーズフォームを楽しんで、次にチーズフォームを紅茶とかき混ぜてとろとろのチーズティーを楽しむのがおススメ!専門店でしかできなかった飲み方をマチカフェでも味わえちゃう、巷で噂のドリンクをぜひ、試してみてね!』というので注文します。 

ところが、意外と売れていないのか?レジ入力に手間取ったうえに、氷が入ったプラスチックのカップには缶紅茶を注いだものの、上に注ぐチーズフォームの容器を別に手渡すこともなく、蓋に書かれた「開封前によく振ってください」との文言も忘れて注がれてしまいました。店舗によって専用のチーズフォームを店員が入れることもあるようですが、シャカシャカ忘れてますよ! 

 お店に持ち帰ってから、アイスコーヒーを小さなカップに用意して、チーズフォームを移してみます。これで、チーズティーとチーズコーヒーの味比べが可能になりました。「どれどれ?」と、先ずはチーズフォームを味わった後に、マゼマゼしながら飲んでみましたが、チーズを僅かに感じたのみで、ほぼミルクフォームといった味しかしません。チーズティーとチーズコーヒーいずれも、中途半端というのが正直な感想です。 

 このチーズフォームは自作することも可能のようで、専門店のスタッフによるレシピを見つけました。

①常温に戻したやわらかいクリームチーズ50gに、グラニュー糖15gを入れて混ぜ合わせます。 

②グラニュー糖が混ざったら、生クリーム100ccを加え、さらに泡だて器で混ぜます。

マヨネーズぐらいの硬さになるまでホイップ。材料の比率はお好みで調整してもOKです。 

 クリームチーズやグラニュー糖の量を調節すれば、多少好みの味に出来るのでしょうが、そこまでして飲んでみたい気持ちにはならなかったのです。 

 チーズティーではないですが、コーヒーにチーズを入れる飲み物には、「カフェオスト」なんてものがあります。カフェオストは、豊かな独自の文化を築いてきた北欧少数民族サーミ人が生んだアレンジコーヒーです。「オスト」はスウェーデン語でチーズを意味しており、カフェオストとはチーズ入りコーヒーのことです。熱々のコーヒーにチーズを入れると、溶けてカフェオレのようになるとか、砂糖を入れるとティラミスのような味わいが楽しめるとか書いてるものもありましたが、そもそも、日本で同じチーズが手に入るのか分かりませんし、あまり溶けないチーズを使用するようですから、カフェオストはチーズの食感を楽しみながら味わうコーヒーのようです。じゃあ、チーズをつまみにコーヒーを飲めばって言われてしまえば、身も蓋もありませんが、何せ文化なのですから。

 いろいろ試したい気持ちはあるものの、ズバッ!とはまるコーヒーは意外と見つからない。