低い認知度

 前回のブログで、集客や認知度アップのために広告媒体に載せたこともなく、口コミや勘違いで来店された方々のリピーターによって、低空飛行を続けることが長く続けるコツだと書きました。これは、ビジネスをする上では有り得ないことで、店舗を経営するためには売上アップが必須であり、客単価×来店客数で売り上げが決まることを踏まえると、集客力と認知度の向上を求める事は当然なのです。 

 ただ、セカンドライフで行っている私にとっては、「失敗しない」ことが大前提であり、事業の成長・拡大よりも、出来るだけ長く継続することが目標となるため、少し視点が異なってきます。若い時ならリスクを取ってでもチャンスだと思ったら進むのでしょうが、リスクを取らないことが最大の強さだと考えています。そのための条件が揃ったからこそセカンドライフで始めた訳であり、誰にでも当てはまるものではありません。 

 現在のようなコロナ渦で多くの事業所が経営を断念する中にあっても、「コロナ渦だから」という自分への言い訳はしたくありません。むしろ、「コロナ渦であっても続けられる」という強い意志が必要だとも思います。たとえ悪条件であっても、持続可能なレベルでいることを模索しながら行動できるのも、ピークを知らないこそ、「再び、あの頃のように!」といった勘違いが起きないのです。 

 だからといって、集客や認知度アップのため施策を何もしていない訳ではありません。一般的に、店舗経営で欠かせないのがGoogleマイビジネスの登録や、利用ユーザーが多い大手口コミサイトに登録するのも有効ですが、有料登録は行っておらず、かってにGoogleや食べログに掲載されています。かわりにWEBサイトを開設し、店舗内の写真や取扱商品を紹介しながら、ブログにとりとめのないことを書き綴っているのです。 

「行ってみたい」という動機付けになるかは分かりませんが、店主の人となりは伝えたいと思い、日々の出来事を記録し続けています。ただし、このWEBサイトを訪れる方は少なく、ましてや、ダラダラと書いたブログを読む人など一握りに過ぎないのですが。早い話、「まめ蔵」の認知度は低いのです。だからこそ、少しずつ認知してもらいながら、細く長く生き延びようという訳です。 

認知度の低さを感じるものとして、今月の「土岐市広報」に掲載された手話のコーナーに、モデルとして私が登場しましたが、「見たよ!」と言った方が殆どなかったことからも明らかです。私としては、普段の格好であるエプロン・バンダナをし、今年春に国立市でオープンした、手話を共通言語に採用した国内初のサイニングストアのスタバを意識したのですが、全く肩透かしに合った気分です。 

 この点だけは、認知度が上がれば良いのに!って思うのでした。