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 岐阜県では、感染防止対策の指針となる「コロナ社会を生き抜く行動指針」に沿った感染防止対策をオール岐阜で進めており、今回、県内の各事業所、店舗が感染防止対策を実施していることをわかりやすくPRするため、新型コロナ対策実施店舗向けステッカーを作成したようです。 

そのステッカーの入手を希望される方は、「申込書」(土岐市用)と「宣言書」(土岐市用)を郵送で土岐市役所危機管理室へ送って下さいと、先週末に土岐市役所から案内状が送られてきました。ステッカーを貼ることで、その店舗が感染防止対策を実施していることを利用客にわかりやすくPRし、「そこの事業者は、感染防止の意識が高まり」、「そこへの利用者は、安心して利用できる」という効果を狙ったものです。 

新型コロナウイルスによって客足の減った、飲食店、小売業、宿泊施設・観光施設などの観光業、ゲームセンター等、理美容業、マッサージ店は宣言書のみで審査され、カラオケ・ライブハウス、パチンコ店、キャバレー等の接待を伴う飲食店、スポーツジムおいては感染防止マニュアルの作成が義務付けられてはいるものの、おおむね形式が整っていれば交付されそうです。早い話、「ステッカーがあるから安心して来てね!」ってことを周知し、客足を取り戻そうという施策です。 

 施策の趣旨のとおり、ステッカーで利用者に分かりやすくというのはいいのですが、各店舗が宣誓書どおりに感染防止に取り組んでいるか行政が確認することもなく、安易に交付して「安心して!」とPRすることに疑問を持ってしまいます。ステッカーを貼る各店舗が、本当に感染防止の意識が高まるのだろうか?形式的なものになるのではないかと、宣誓書を書きながら考えていました。 

 そして、先ほど届いたステッカーを入口ドアに張り付けたものの、利用者がどの程度ステッカーの意味を認識しているのか?そもそも関心があるのか?最近のお客様を見ていると、お客様自身の感染防止意識の低下自体が気にかかるところです。多くのお客様が感染拡大前のような感覚で利用しており、「新しい生活様式」とは無縁のように思えてなりません。中には、「第二派なんてこない。」という意見を持つ人まであるくらいですから。 

 まめ蔵では出来る限りの感染防止に取り組みますが、出来ればコーヒー豆を買って、家でゆっくりくつろぎながら飲んでもらいたいものです。