8月最終日

 8月も今日で最終日となり、改めてコーヒー豆の販売データを集計してみました。毎年のことながら、夏場でのコーヒー豆の売り上げが減少する為、7月が昨年と比べてそこそこ売れていたこともあって、8月に入ってその反動があるのか気にしていたのです。案の定、8月上旬の販売額が伸び悩み、「このままでは昨年実績を下回るのかな?」などど思っていたところ、中旬以降に盛り返し、7月並みの結果となりそうです。

 夏場のコーヒー豆の売り上げは気温に左右されます。今年の8月は、梅雨明けと同時に最高気温が35℃を超える日々が中旬まで続き、台風の接近により中旬以降は雨が多いこともあって気温は若干低くなりました。そうした天候の変化という背景もあってか、「ちょっと涼しくなったからコーヒーが飲みたくなった。」という気分になったのかもしれません。

 そんな中で注目していたのが、3年前から初夏に売り出した水出しコーヒーの実績です。7月・8月のコーヒー豆販売減少の底上げになればと始めた訳ですが、過去3年間における8月期の販売シェアは、2017年:6.8%、2018年:7.2%、2019年:12.9%と、今年になって水出しコーヒーの貢献度が上がっていることが分ります。

 店内では気温が35℃を超えると、ホットコーヒーからアイスコーヒーへと、お客様の注文傾向に明らかな変化がみられるものの、コーヒー豆に限って言えば、ホットコーヒーを飲む方が必ずしもアイスコーヒーを飲むわけではないこともあって、水出しコーヒーが受け皿にならない実態もあります。これは、以前に行ったアイスコーヒーへのアンケートの際にも、「コーヒーはホットに限る。」という意見が想像以上に多かったことからもうかがえます。

 逆に、水出しコーヒーの手軽さから家でコーヒーを飲み始めた方が、豆を買って家でコーヒーを淹れるかといえば、そうならないから難しいものです。

 そんなことを、データを見ながら思い返しているのです。こうやってグラフにすることで、現状の一部が明らかになってきますが、あくまでも自分が珈琲屋になりたいという過程の中で、数字でコーヒー豆の販売状況を把握しているだけですから、このグラフだけでは経営全体を見ることは出来ません。

 珈琲屋って想像以上に儲からないので、数字を見る以上に楽しみを見つけることを大切にしながら、長く続けていこうと思っています。なにせ、「生まめを まめに焙煎し 楽しく まめに暮らす」が目標ですから。

 さて、来月からはエチオピアやケニアといった一部の商品の価格を上げます。それでも他店よりも低いケースもあるものの、いったいどんな影響があるのかないのか?どうなりますか。