ブラジルのウオッシュド

 ブラジルのコーヒーといえば、生産量が世界一位。そして、コーヒー豆の精製方法のほとんどがナチュラル(非水洗式)であり、中には、パルプドナチュラルのコーヒーもあるといったイメージを持っていました。実際、業界の人のコメントを読んでも、ブラジルコーヒーの80パーセントがナチュラルコーヒーと言われ、残り20パーセントがパルプドナチュラルや水洗式になるそうです。 収穫したコーヒーチェリーを粗選別後にそのまま乾燥工程に入り、脱殻して生豆を取り出す方法がナチュラル(非水洗式)であり、ブラジルの伝統的な製法で日本人にもなじみが深く、ブラジルコーヒーの原点ともいえます。これは、地形的な条件や気温や雨量といった気候風土にあったのもかもしれません。

 そんなブラジルのコーヒーも、高品質コーヒー作りをするためにパルプドナチュラルも増えてきました。収穫したコーヒーチェリーを粗選別後にパルパー(果肉除去機)にかけ、果肉を取り除き、乾燥工程に入り脱殻して生豆を取り出す方法が。パルプドナチュラルといわれる方法です。パルパーにかけることにより、未成熟なコーヒーを取り除くことが出来、ナチュラルコーヒーよりも精度が上がって、コーヒーのカップによるバラツキが少なくなります。

 そして今回、ブラジルコーヒーの中にあって、ウオッシュド(水洗式)で精製されたコーヒー豆を見つけ、ニュークロップから試験的に仕入れたのが、「ブラジル カルモデオーロ ウォッシュド イルマスペレイラ農園」です。長い名称なので店では「イルマスペレイラ農園ウオッシュド」としています。

  品種はブルボンアマレロ(黄色い実のブルボン)で、「カルモ」とはカルモデミナスという地域名、「オーロ」は金という意味で、「この地区の最高」ってことのようです。味覚については、商社のコメントの「柑橘やベリー感がある。ジューシーで甘い。ボディーもしっかりしていて、バランスが良く、何杯も飲める。」という感じですが、さて、お客様の反応はどうなんでしょうか?楽しみです。

 ブラジルのウオッシュドってだけで選んだこのコーヒー豆、個人的には好きなんですがね。 

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コメント: 2
  • #1

    読者 (月曜日, 17 6月 2019 05:00)

    カルモ(calmo )デオーロは円やかな金? イルマス·ペレイラ農園はペレイラ姉妹の農園?
    Farm は英語なんですね。 fazendas de irmas (aの上は表記できません)Pereira?
    某コンビニでイエローブルボンのコーヒ-を購入しました。ベビーゲイシャよりも美味しかったです。
    イエローブルボンは豆を挽くタイプでベビーゲイシャはカートリッジだったそうです。

  • #2

    まめ蔵 (月曜日, 17 6月 2019 08:02)

    確かにグーグルアースで検索するとFarmになりますね。IrmãsPereira(ペレイラ姉妹)はマリア・バレリア、マリア・ロジェリアの姉妹が経営する農園で、両親が70年代初頭にカルモデミナスでコーヒー栽培を始めた際の当時の農園名は「Serrado」だったそうです。その後、父親が亡くなったときに、彼女たちは絆をさらに強くすることを決心し現在の農園名にしたそうです。
    ブルボンアマレロもゲイシャも多くの国で栽培されるようになりました。黄色いから珍しいとか、某農園にあやかって希少な品種だからとコマーシャルされていますが、産地や農園によって様々です。気に入った豆が見つかるといいですね。