祖父江の田島珈琲店へ

 臨時休業した午後は、貴重な土曜日の時間を有効活用するため、まめ蔵と同じ月曜日が定休日で訪問できなかった、愛知県稲沢市祖父江町に昨年11月開業された「田島珈琲店」へ行ってきました。名鉄尾西線の上丸渕駅から森上駅方向へ数百メートル戻った線路近くに店舗ありますが、ナビで登録出来なかったこともあり、多少迷ってしまいます。

 田島珈琲店の店主は、私と同じく早期退職で始められた方で、一昨年に各地の珈琲屋を巡られた際、まめ蔵にも来店されていたのです。その際には、具体的な開業時期や営業内容は決まっていなかったものの、昨年初秋に再び来店され、「11月オープン目処に準備しています。」との話を聞き、様子が気になり行きたかったのです。ホームぺージを探しても見つからなかったので諦めかけていましたが、今年に入ってやっとホームぺージを見つけたら、なんと月曜日が定休日ではないですか。それで断念していたこともあって、今回のタイミングで行くことにしました。

 飛騨古川町から古民家を移築された店舗とあって、店内に入ると落ち着いた気分になります。様々な縁があって店舗や珈琲を提供される形が出来上がり、現在の「田島珈琲店」になったようで、この点は自分も縁とかタイミングには特別なものを感じます。カウンターで、手回し焙煎機により深煎りされたコーヒー豆をネルで淹れてもらい、奥さんが作ったベイクドチーズケーキを食べながら、これまでのことや今後のことなど、お互いのエピソードを織り交ぜながら話し、ゆっくりコーヒーを楽しみました。

 ちょうど前日には、お客様と珈琲屋さんの経営について話しており、それぞれ個性のある店主がどのような考え方なのか、どのような方向性で取り組んでいるか、数店舗の例を出しながら話し合ったこともあって、長く経営していくことの難しさとともに、お客様や店舗スタッフ、地域との関わり方の大切さを感じたばかりでした。とにもかくにも、長く経営を続けることが最低限必要ですから、今回のようなお店訪問の機会に、自分の足元を見つめ直すのでした。