板コーヒー!?

 フランスから一時帰国した娘の同級生から、お土産として頂いたのが「板コーヒー」です。なんと、このお菓子は、世界初の板チョコならぬ「板コーヒー」誕生!と昨年話題となったもので、フランスでもカカオ豆からショコラを作る、数少ないアルチザン(職人)的ショコラティエの一人、フランソワ・プラリュ(FrançoisPralusが作ったものです。

 一見、普通の板チョコに見える「板コーヒー」ですが、カカオ豆の代わりにコーヒー豆を使って作ったもので、「コーヒー味のチョコレート」ではなく、「コーヒー豆で作った、チョコレートに似た新しい食べ物」なのです。もともとは著名なグルメジャーナリストであるヴァンサン・フェルニオがずっと温めていたアイデアで、いくつかのチョコレートメーカーに打診したものの断られ、友人でもあるフランソワ・プラリュが作ることになったようです。

 苦味があまり強くなく、少しだけ酸味のあるブラジル産アラビカ種のコーヒー豆を選び、カカオバターと砂糖が主原料のようですね。カカオ豆からチョコレートを作ることでは第一人者であるプラリュさんも、さすがにコーヒー豆から新たに作るのには何度も試行錯誤を繰り返したそうで、昨年1月末に試作品の板カフェを50個店舗で販売後に、2月から本格的に販売を開始したそうです。

 種類は、Carré de Café noir (ブラック)と Carré de Café au lait(ミルク)の2種類で、今回お土産としていただいた物はブラックです。板コーヒー?と少し疑って食べてみましたが、まさに板コーヒーとしか表現できない味です。口に広がるコーヒーの香りがロブスタではなく、アラビカなのが心地いいですね。この味わかるかな~?わかんないだろう~な~!