桜散歩(2)

 今日は、午前中に母親を病院二箇所へ送迎し、午後からは先週の岩倉市に引き続き、小牧市にある小牧山へ桜散歩です。小牧山では、さくらまつりが325()10日(水)行われており、今回は妻と共に出かけてきました。

  小牧山にある小牧山城は、「続日本100名城」にも選定されて観光客も増えており、車で小牧山へ途中にも、離れた場所からも市街地にポツンと城が見え、山の一部が桜で薄ピンクに染められています。駐車場のことが心配でしたが、運良く公園内の駐車場へ留めることができました。

 小牧山城は、織田信長によって美濃攻略の本拠地として築かれた城です。築城後、信長は稲葉山城を陥落し、岐阜城と改めて移住したため、小牧山城は約4年間で廃城となりましたが、のちに豊臣秀吉と徳川家康が戦った「小牧・長久手の戦い」では、家康がこの地に本陣を置いたとされています。

 江戸時代には家康ゆかりの地として尾張徳川家が保護し、入山が禁止されたこともあり、山中の堀や土塁などがきれいな状態で残っていることから、日本の城郭史上、貴重な資料となっているそうです。また近年の発掘調査によれば、石垣を用いた本格的な城であった可能性があるようです。

 小牧山の山頂には天守を模した小牧市歴史館がありますが、これは名古屋市在住の実業家、平松茂氏(故人:小牧市名誉市民)が私財を投じて建設し、昭和43年に小牧市に寄贈されたものだとか。鉄筋コンクリート造、3層4階建で、高さは19.3m、4階展望室の位置は約14m(標高100m)です。同氏は、明治、大正、昭和を通じて染料関係で成功を収めた方のようですね。

 現在の歴史館は、平成18年から内装及び展示の全面改修が行われ、木造の城をイメージさせる内装で、平成19年3月31日にリニューアルオープンされています。展望室から眼下に広がる景色は最高でした。

 今日の小牧市の最高気温は21度と、山頂まで散策するだけで汗ばむくらいです。そして、強風注意報が発令されていたこともあって、山全体に咲く約101150本と言われる桜も風に飛ばされ桜吹雪となり、散策路の一部は桜で埋め尽くされています。そんな桜を眺めながら何か足らないものを感じます。そうです、茶屋がないのです。

 やはり、花より団子という訳で、妻が検索して見つけたカフェに立ち寄ったものの、「ここのコーヒー美味しくない!」の一言に納得しながら、自分が検索で見つけた店にしなくてよかったと、再び強風とならなかったことに安堵するのでした。