工場見学

 日頃から、定休日の月曜日を利用して興味のある場所へ出かけており、お客様から聞いた話題のスポットや、気になる自家焙煎店等へ出かけています。そこで今回は、インスタントコーヒーやレギュラーコーヒーを作っている、鈴鹿市のAGF鈴鹿工場に行っていました。

 味の素AGF株式会社では、群馬県現太田市にあるAGF関東工場と、三重県鈴鹿市のAGF鈴鹿工場の2か所がメインの工場で、両方とも工場見学をすることができます。運よく月曜日に見学予約がとれたため、少しばかり遠出となりましたが「大人の社会見学」気分で参加しました。
 そんな「大人の社会見学」に参加していた人は、他に夫婦4組と女性3名、そして私の12名です。先ずは、社員食堂上にあるホールでDVDを鑑賞し、工場での作業工程やコーヒーづくりの基礎知識を学びます。その後、チリやホコリが工場内に入らないよう帽子、ヘルメット、白衣、靴カバーを着用し、コロコロを体中転がし、手洗いをしてからエアシャワー後に入場します。もうこれだけでテンションが上がりますね。
 いくつかの通路を通って大きな焙煎機の前に到着。この焙煎機は最高温度230度まで加熱でき、約20分間で300kgのコーヒー豆を焙煎できるそうです。そして、そうやって焙煎されたコーヒー豆を使用し、ドリップバッグを作る工程、スティックコーヒーの袋詰の工程などを見ていきます。工場内の展示スペースでは、AGF鈴鹿工場が取り組んでいる環境対策とリサイクル技術を紹介されます。そして、工場敷地内に設けられた温室へ行き、180cm程に成長したアラビカ種のコーヒーの木を見学しました。コーヒーの実は最近収穫したばかりで、ほとんど見られませんでしたが、一部赤い実が残っています。
 鈴鹿市に工場が建設されたのには、鈴鹿山脈から得られる良質な水と、原料となるコーヒー豆の船舶輸送に便利な四日市港があるからとか。さらに、この鈴鹿工場はでは、レギュラーコーヒー、リキッドコーヒー、インスタントコーヒー、スティックコーヒーの四種類の加工工程を一つの工場で行っている、世界で唯一の工場ということです。
 最後には、コーヒーの美味しい淹れ方の説明がありましたが、ペーパーフィルターの湯通しや、蒸らし時間の説明が画面の字幕と異なったり、注湯後にドリッパーをドリップポットから外さないといった、??な部分があったのは、ご愛嬌といったところでしょうか。
 そんなこんなで、工場でのロブスタの香りとアラビカの香りを交互に嗅ぎながら、清潔で整然と管理された工場から製品が送り出される光景を見て、「大人の社会見学」を終えました。ちなみに、お土産はドリップバッグとクリアファイルです。