次のステップへ

 今日が今年最後の営業日となりました。お正月を挟むという理由から、普段よりも多くの方がコーヒー豆を購入されます。事前にリピーターの購入状況を把握していたので、焙煎するコーヒー豆の量は調整できましたが、予想しない方が来店されて一日に何度も同じ豆を焙煎するドタバタも経験します。けれど、最終日となった今日の午後は少し落ち着きを取り戻した感があります。

 そんな時間を利用し、今年一年をデータで振り返ると、コーヒー豆の月別販売推移はほぼ例年と同様の動きを示しており、販売額は徐々に増えてきています。売上構成比を見ても、昨年よりもコーヒー豆の占める割合が増え、なんとか珈琲屋っぽくなってきました。

 できるだけ長く珈琲屋を続けたいと思って始めたこともあり、接客に伴う一連の作業(水出し・オーダー確認・抽出・配膳・片づけ・食器洗い)が70代以降も今と同じように出来るとは思えず、コーヒー豆の販売に比重を置いた店づくりを目指してきました。そうした店づくりのために、「生まめを まめに焙煎し 楽しく  

 まめに暮らす」をモットーで、一年間にイベントや新しいコーヒー豆の紹介をしながら、お客様と交流を深めてきました。毎日楽しい日々を送ることが出来ていることに感謝しながら、今後も楽しいことを考えてお客様に提供できたら素敵だと思っています。

 ただ、課題も幾つか見つかります。

・年間の売上額が横ばいとなっていることから、コーヒー豆に比重が多くなると利益率が下がる。

 当たり前のことですが、200gのコーヒー豆を売るよりも、200gのコーヒー豆で抽出したコーヒーの方が、売り上げ及び利益が多くなります。客数を増やすためにはメニュー構成を考えねばなりませんが、実際に今より来店数が増えると一人での接客が厳しくなる現実もあります。

・スイーツの売り上げが減少している。

 スイーツの種類は当初から増やしていないので、正直マンネリになっていると思われます。定番のケーキはコンスタントに販売できますが、目新しさが無くて興味を持たれないのかもしれません。「ケーキを持ち帰りたい」といった意見もあるものの、現実には限られた時間内にケーキ作りができるのか、ロスのない商品が作れるのかといった思いもあり、一歩踏み出せないのです。

・お客様の求めるコーヒー豆の提供

 お店で扱うコーヒー豆は高品質のものから価格を考慮して選んでおり、地域性やお客様の嗜好、自分自身の興味といった要件を加味しながら提供しています。これまでに数量限定で扱ったコーヒー豆の中には思わぬ反応をいただいたものもあり、そうした要件の幅を広げても良いのではないかと考えさせられる時もあり、コーヒー豆選びが楽しくなります。

 まだまだ課題はありますが、次のステップに向けて気持ち新たに2019年を迎えたいものです。感謝!感謝!