雨の犬山寂光院

 雨の日の午前中、犬山市まで足を伸ばして犬山寂光院まで行ってきました。別名「尾張のもみじでら」と呼ばれてる犬山寂光院は、白雉5(654)年開山という尾張最古といわれる有名な寺であり、自然豊かな全山は国定公園に指定されています。「尾張のもみじ寺」とも呼ばれるだけあって、もみじは約1,000本もあり、特に巨木が多くて葉が細かく色鮮やかに染まるので見応えも十分な紅葉スポットです。
 11月10日(土)から12月9日(日)まで「紅葉まつり」が行われており、晴れていれば観光客も多くて敬遠してしまいますが、雨の月曜日ならば人の数も少ないことを予想して向かった期待通り、一番近くの駐車場に車を留めることができました。駐車場から千体観音堂までの道のりも、左右に紅く染まったもみじが目に飛び込んできます。
 山麓広場から本堂までスロープカーを利用するか、七福坂(石段)を登るか一瞬迷いましたが、自分よりも若い人がスロープカー乗り場で待っているのを横目に、ご利益を期待して石段を登ることにしました。この七福坂は七つの福を身につけながら登る石段参道と言われ、七つの名前とその意味、段数が表示してあります。
「恵比寿坂」繁栄を祈って 先ず64段
「大黒坂」裕福を祈って 34段
「毘沙門坂」勇気を祈って 17段
「布袋坂」円満祈って 37段
「弁天坂」良縁祈って 37段
「福禄寿坂」人望を祈って 43段
「寿老人坂」健康長寿を祈って あと104段
と本堂まで参道が続いていきますが、「布袋坂」と「弁天坂」は左右に別れて上ることになるため、上りと下りで異なる石段を利用しました。
 木々が真っ赤に染まった光景も良いですが、落ち葉で赤い絨毯を敷き詰めたような境内も、なんだか特別な雰囲気があって良いものです。石段の上り口には「普通に歩いて約10分 急いで歩いて約15分」という案内版があり、どういう計算なのか?と思っていましたが、年甲斐もなく早足で登ってみて分かる息切れに、「なるほど!」と理解したのでした。
 さて、ご利益の程はいかがなものでしょうか?宝くじでも買ってみようかな。