映画を見る気が冷めないうちに

 原作には4度どころか1度も泣けず、映画ならばと期待を込めて予行演習まで行っていたものの、映画公開初日に観に行った方から酷評されるのを見ると、つい尻込みしそうになってしまいました。

 そこで、映画を見る気が冷めないうちに、急遽、土曜日の夜にミッドランドシネマ名古屋空港まで行くことにしたのです。夜が苦手な私にとって、感情移入がどれだけできるか自信がなかったものの、実際に映画を観てしまうと、やはり1度も泣くことができず、ただホッコリするだけに留まりました。

 正直、映画を観ているというよりもテレビドラマを観ているような感覚となり、ショートストーリーを時間内に詰め込んで、なんとなく窮屈な気分になります。「これならどうだ!」と言わんばかりな強引さが感じられるうえ、製作者側も観客を泣かすことを諦めたのか、最後に娘役の未来(ミキ)で和ませてしまいます。楽しいけれど、泣けない映画でした。

 「コーヒーが冷めないうちに」を観てみたい方は、映画を見る気が冷めないうちにお出かけください。