葉書を準備しました

 10月1日の「コーヒーの日」に合わせ、いつものように絵手紙を描いた案内葉書の印刷が終わり ました。毎回一発勝負で下書きもせず、下手な絵手紙を描いているのですが、今回は自分の指を描いたこともあって、妻から「太短い指!」と言われる通り、とても絵にならないモデルを使ったものだと改めて感じました。

 そんな「コーヒーの日」に小さなイベントを行う珈琲屋と違って、あの丸山珈琲では、丸山珈琲スペシャルウィークとして、10月1日~8日までCOEの豆をとんでもない価格で販売するようで、ホームページには次のように謳っていました。

 『国際品評会「カップ・オブ・エクセレンス(COE)」において、今年コスタリカの1位に輝いたコーヒー豆を、1kg73,000 円(総額1,750 万円)というCOE 史上最高値で丸山珈琲が共同落札しました。そのコーヒーは価格もさることながら、味わいも大変素晴らしく、その特別なコーヒーを通して、スペシャルティコーヒーの奥深さや新たなコーヒー体験をしていただきたいという想いから、丸山珈琲スペシャルウィーク中、期間限定で特別価格にて販売・提供いたします。』というものです。

 なんと、1kg73,000 円のコーヒー豆を801,944 円(税込)で販売するというのです。単純に、生豆が1kg73,000円ということは、焙煎後はおよそ80073,000円となり、80gなら原価は7,300円になるはずです。それを1,944円で売るって訳ですから、田舎の小さな珈琲屋には真似できません。(真似する気もないですが)限定数があるそうなので、宣伝効果抜群のイベントといえるでしょう。

 仮に、自分の店で一杯コーヒーを淹れると、およそ原価が1,368円ですから、いったい幾らで提供できるのでしょうか。そんな悩ましいことを考えたくもないのでCOEの豆は扱いませんが、ユーザーが多く存在する場所では色々な選択肢を持つことがで、企業規模や市場環境というのは最終的に利用者へ何らかのメリットが生まれることを感じます。でも、田舎は田舎で捨てがたいものがあるのですが。

 ちなみに、丸山珈琲が共同落札したコーヒー豆は、7月9日にUCCコーヒーアカデミー東京校で行われた「2018年カップ・オブ・エクセレンスのコスタリカ オークション落札前ロットのカッピング」に参加した際、確かにカッピングしています。その時の資料を見ると、農園はDon Cayito 生産者はLuis Ricard  Calderon Madrigal スコアは91.29、品種はケイジャで、生産処理はハニーでした。入賞した豆と比べ上品でクリーンな印象が残っており、奇をてらって点数をあげたような豆とは大違いでした。でも、実際高すぎます。

 丸山珈琲のような派手なことができない私は、地道にコツコツと手紙を出して、いつもコーヒー豆を購入されるお客様へ感謝の気持ちを伝え、しばらくご無沙汰になっている方へは「まだ潰れていませんよ!」って自己主張するのでした。