台湾コーヒー

 台湾との貿易を営む方から台湾産コーヒーをいただきました。3種類あり、巴登珈琲、竹香珈琲は市販のコーヒーで、残り一つは農園不明のコーヒー生豆です。

 台湾のコーヒー産地は主に、南投・雲林・嘉義の台南地区と、その反対側に位置する台東、花蓮地区、さらに台湾の南端となる屏東地区に分かれており、巴登珈琲は雲林県古坑郷に農園があります。そして、日本統治時代には、この古坑郷は珈琲山と呼ばれ全盛期を迎えた場所で、「極東最大のコーヒー工場」とも呼ばれていました。戦後は果実畑に植え替えられ、コーヒーは自家用に少し残しただけでしたが、巴登珈琲の現オーナーが1983年この畑を引き継ぎ栽培を始めたそうです。
 竹香珈琲は台東、花蓮地区にある山豬園牧場のコーヒーです。ここでは、食肉目ジャコウネコ科ハクビシン属に分類されるハクビシンを飼育しており、果子狸珈琲として販売したり、深海の水を使用したかのような深海珈琲なんてのもあり、なんだか怪しい感じの農園だったりします。それに、うんちコーヒーの収穫量なんてほんの僅かなはずなので、どれくらいブレンドされているか疑わしいかぎりです。
 もうひとつ、コーヒーショップの袋に入っていた生豆は農園も不明なのですが、早速焙煎して飲んでみました。それぞれ三者三様のコーヒーでしたが、評価は微妙なところです。台湾旅行を計画される方は、一度ご自身の味覚で確認してみてください。

 それにしても、今日は楽しい経験ができました。