自動ドリップ・コーヒーメーカー

 先日、㈱三洋産業の工場見学のことを話していただいた方が、今回は「面白いものを中国からサンプルとして取り寄せた。」と、見たことのある商品を箱から取り出しました。それは、コーヒーの展示会で見たことのある自動ドリップ・コーヒーメーカーです。
 器具には「CAFEDE KONA BY OCEANRICH」 と表記されていますが、既に日本では「OCEANRICH」として発売されており、価格はネットで見ると4,298円でした。ところが、中国のサイトで確認すると約6,000円となり、日本の価格の方が安いことになります。(あら不思議!)
 この商品の特徴は、「世界初360°回転ドリップ方式 コーヒーカップに乗せるだけ!」とPRしているように、コーヒーカップの上に本体を乗せ、内部の金属フィルターのポケットにコーヒー粉を入れ、その上にガラス製のポットにお湯を注ぐと360度回転しながら二つの穴から「の」の字を書くように注湯する仕組みです。
 ハンドドリップを再現した毎分4周・360°回転、約120秒間一定の速度でお湯をコーヒー粉に注ぎ、最後までスムーズに注湯できるよう、ドリップ穴は、外側が1mm、内側には1.2mmと2種類の穴になっています。静音設計で日本茶や紅茶にも利用できると利便性も訴えていますが、なにせ乾電池式のため、電池が切れてしまえば回転速度やスムーズな注湯は期待できません。

 サンプルとして取り寄せた方によると、こうしたポップでユニークな商品はコーヒー通には売れず、コーヒーを家で飲んでみようかと思っているような人が飛びついて購入するそうです。それで使い始めたものの、一杯用で家族では使えず、ペーパーフィルターのようなポイ捨てもできず、終いには電池が切れて棚の中に片付けられてしまう運命だとか。それでも、この価格帯なら売れる商品のようです。

 「CAFEDE KONA」と「OCEANRICH」の関係性まで聞くことはできませんでしたが、台湾や中国でのアイデア商品として日本に上陸してくる訳ですから。アジアでのコーヒーブームはまだまだ続きそうです。

 ちなみに、個人的には欲しい商品ではなかったので、写真だけ撮らさせていただきました。