2軒のカフェ

 昨日は2軒のカフェを訪問しました。一軒目は「カフェ・ド・ギャラリーアダチ」。関市にあるギャラリー併設の素敵なカフェで、住宅街の中の古民風建物に入ると、左側にはギャラリー、右側がカフェになっています。店内はアンティーク家具が並び、シックでお洒落な印象を受けます。ちょうど東京のカッピングセミナーで同席したスタッフがいたので、挨拶をかわして中庭が見えるカウンターに案内され座りました。そして、グアテマラとブルーベリーのシフォンケーキを注文し、のんびりと時間を過ごします。
 もう一件は、関市から多治見市に戻って山の中を走り、ギャルリ百草へ向かいました。ここは、陶芸家、彫刻家、茶人でもある安藤雅信氏が名古屋市鳴海から民家を移築したところで、そこに併設された「ももぐさカフェ」で酷暑から一時避難です。ところが、店内は御婦人方がいっぱいで、賑やかな声に圧倒されながらブレンドコーヒーとケーキを平らげ、再び暑い日差しの中に戻りました。
 消費社会から離れて、「もの」と人とのかかわりを新しい世紀に向かって考え直したいというのが開廊の動機だそうですが、安藤雅信氏のコーヒーカップやプレートに触れる時間も少なく、ランチメニューに群がる人々を横目に帰り、お店の焙煎機と向き合うことになったのです。
 ちなみに、ギャルリ百草では8月18日(土)・19日(日)に、「珈琲屋」出版記念・大坊珈琲店 in 百草というイベントがあり、大坊勝次氏がネルドリップで珈琲を淹れて提供されるそうです。珈琲好きが沢山集まりそうで興味がありますが、私は臨時休業することなくお店に立つことになります。
 今回訪問した2軒のカフェは、ギャラリー併設といった点や、古民家風または古民家といった外観という共通点もありながら、印象はまったく異なるものでした。それぞれの良さがあり、自分の店とは比べ物にならないほど素敵です。次回は空いた時間を狙ってみたいものです。(そんな暇な店ではないか?)