トキメキはあるか?

 先日放送された「チコちゃんに叱れれる!」では、「大人になるとあっという間に1年が過ぎるのはなぜ?」というテーマがありました。確かにそう感じている私には興味の湧く内容だったのですが、今ひとつ納得がいかなかったのです。
 番組では、チコちゃんが「人生にトキメキがなくなったから。」と言って、千葉大学の一川誠教授が、「子どもが物事に対して思考する回数と、大人が物事に対して思考する回数が違うから。」という理由で、子どもは「ハンバーグ」という夕食に対して「今日のハンバーグは楽しみ」「どんな味かな」「どうやって作るのかな」「添えてあるのは星形のにんじん!」「好きなポテトサラダもある!」など様々なことに対して疑問、発見、驚きなどを感じことを例に挙げていました。

 それに対して大人は、「今日はハンバーグか」と、たったこれだけしか思考しない。つまり大人は、夕食を食べる間、何も思考しないため時間を飛ばしたような状態になっているとのこと。

 そのように、子どもは1年の中で学校の行事や友達との体験など、一つ一つ細かくトキメキをしっかり感じながら暮らしますが、多くの大人は毎日同じ作業仕事、同じ食事など惰性で時間が過ぎるようになると川誠教授は説明していました。

 確かに納得できる事もあるのですが、毎日お店の中に居ても様々な出会いがあり、昨日も妻と一緒に訪問した売木村で、買えなかったトウモロコシを「ドライブの途中に立ち寄った」といって、お客様がわざわざ届けてくれました。さらに、生でも食べられる甘~いトウモロコシを来店されていたお客様にお裾分けして楽しんだり、感動や喜びは毎日のように感じているつもりです。

 そんな出来事が日々あるからこそ、こうしてブログに記録できる訳ですから、「何も思考しないため時間を飛ばしたような状態」にはなっていない筈なのです。それでも、「大人になるとあっという間に1年が過ぎるのはなぜ?」と感じているのには他に理由がありそうです。

 よくよく考えてみると、子供と大人のトキメキの質が違うからかもしれません。来店される方が自分と同年代か、それ以上の年齢の方が大半を占める現状では、若い時のようなトキメキは感じないのでしょうね。だから、「トキメキはあるか?」と尋ねられれば、「はい!」とは言えないのです。一日の時間が長~く感じるような人が来ないかな~?来るはずないか!