コスタリカのカッピングセミナー

 定休日の朝、土岐市保健センターで胃がん・大腸がん検診を終え、土岐市駅から電車に乗って向かった先は東京です。目的地は今年2回目となったUCCコーヒーアカデミー東京校で、午後から行われた「2018年カップ・オブ・エクセレンスのコスタリカ オークション落札前ロットのカッピング」に参加することです。
 今回は、オークション前に入賞ロットが楽しめるユニークな企画だということと、バラエティーに富んだ、品種、プロセスの違う風味豊かなコーヒーが特徴のコスタリカのコーヒーとあって、楽しみにしていたのです。気に入ったロットがあれば、オークションに参加して落札できるほどの珈琲屋ではないだけに、こうした企画は貴重な体験になります。
 講師はUCC農事調査室室長 兼 UCCコーヒーアカデミー非常勤講師の中平尚己氏で、分かりやすく丁寧な説明と解説で、半人前の珈琲屋でも気軽に参加できる雰囲気でカッピングを楽しむことができました。

 オークション対象となった86点以上のコーヒーが36ロットとあって、カッピングのしがいがあったものの、相変わらずゲイシャが36ロット中11と多くを占めています。そして、ハニーが17もあるのもコスタリカらしい内訳となのかもしれません。最近では特徴を出すためケニアの品種を栽培したり、ビジャサルチを増やしたりとユニークな特徴を出すため工夫している様子がうかがえました。私が初めてカッピングしたのがanaerobic fermentation(嫌気性発酵)のコーヒーで、甘いシナモンのようなケーキの香りが特徴的でした。

 毎回思うのが、生産者が通常ロットの数十倍の価格になるオークションのため、個性を出すことに夢中になって博打のようなコーヒー作りを行ったり、売れるコーヒー探しに奔走するバイヤーの姿が見え隠れしてしまうのが、町の小さな珈琲屋には別の世界のことのように感じます。

 そうしたコーヒーとの出会いとは別に、同じ岐阜県からセミナーに参加した人と出会うことができました。関市にあるカフェ・ド・ギャラリー アダチのフタッフが休みを取って参加していたのです。コーヒーと若者に刺激を受けた一日でした。