朴葉寿司の季節

 今年も朴葉寿司の季節がやってきました。例年この時期になると妻の実家から連絡あり、家族揃っての朴葉寿司作りが行われ、今日も妻と次女が朝から出かけて行きました。

 高山から東濃地域にかけて作られる朴葉寿司は、朴葉の大きさや中に入れる具材が各地で若干異なり、それぞれ家庭の味と言われる個性があります。偶然お客様からも恵那地域の朴葉寿司をいただいたので、中身を見比べると似ているようで若干違いがありました。どちらにせよ、お腹いっぱいなるほど朴葉寿司を堪能したしだいです。

 朴葉寿司とともに作るのが朴葉餅です。米粉を練って餡子を包み、朴葉で巻いたものを蒸し上げた餅です。朴葉の香りに包まれた素朴なものですが、朴葉寿司を食べた後のデザートという訳です。1年の内の限られた時期にだけ食べるため、これを食べると夏を迎える季節になると感じる食べ物になっています。

 朝ドラでは「吾平餅」が話題になりましたが、一年中食べられる吾平餅よりも、「朴葉寿司」の方が季節感があって良いと思うのだけれど、取り上げられることはないのかもしれません。お店で購入するのが当たり前の吾平餅と違って、家庭で作る朴葉寿司に親しみが持てるのに。