景色も良い店

 今日は、以前にお客様から「面白い焙煎機の店がありますよ!」と教えてもらっていたお店に出かけることにしました。その店の名前は「焙煎香房 ufu CAFE」で、岐阜県各務原市の愛岐大橋を見下ろす丘の上にある、アジア産のコーヒー豆に拘った自家焙煎珈琲店です。ちなみに、ufuとはoeuf(ウフ)という「卵」を意味するフランス語から来ているようで、店主の夢が詰まった小さな「卵」ということらしいです。
 お客様からは、「面白い焙煎機なんだけど、・・・。」という意味深な感想でしたが、ペンション風の「地平線が見えるカフェ」とうたっているだけあって、窓から見える丘の上からの景色は気持ちの良いものでした。コーヒーはアジア産のコーヒーメニューの中から、フェアトレードのラオス・ティピカをいただきながら、店内で行われていた手芸作り体験の様子を横目に焙煎機を見ると、香煎工房(こうせんこうぼう)製造のキャパスタ焙煎機だと分かります。
 お客様が言っていた「バケツのサイクロン」と言っていたとおり、通称バケツサイクロンと言われる、18リッターのバケツを合わせてサイクロンが製作されています。なるべく市販品を使う事で部品単価を低くして、個人の方にも買いやすい価格設定にしたというだけあって、手作り感満載なのはわかるのですが、1Kg焙煎機にしてはドラムが小さいように思えてなりません。部材にアルミやステンレスが多く使われ、蓄熱効果が少ないために温度管理が難しそうです。
 確かに面白い焙煎機で、店内は色々なものがゴチャゴチャしたオモチャ箱のようです。コーヒー豆を販売しているかと思えば「お茶」だったり、古いCDなんかも置いてあります。お客様の「・・・・。」という感想はそんな部分を意味しているのかと思いながら、各務原市まで来たので少し足を伸ばして岐阜市の自家焙煎店まで行くことにしました。
 向かった先は、金華山のふもとにあるオシャレなカフェ「YAJIMA COFFEE(ヤジマコーヒー)」です。清潔な店内に若いご夫婦2人で経営されているカフェで、店の奥には5kgの焙煎機が見えます。窓から金華山の上の岐阜城を望むことができ、岐阜まで来たことを実感しました。カウンターでケーキとブレンドを注文し、にこやかな奥さんと雑談していると、口ひげの一見怖そうなご主人がコーヒーを運んでくれました。よく見ると少し長めの口ひげがナマズのようで、笑うと意外にも親しみのわく優しそうな人柄が想像できます。
 ここから、もう一箇所立ち寄りたいと思ってた場所が定休日だと分かり、しかたがないので帰ることにしましたが、最初の店が高台の景色の良い場所で、ここからは岐阜城が見える場所であり、私の店からは素晴らしい景色を見ることができず、小太りのおじさんしか見ることしかできない訳で、少しはダイエットして見映えだけでも良くしてみようかと思ってみるのでした。