まだまだ、青い。

 下石(おろし)町は、江戸時代から続く徳利の産地です。その中で裏山地区の窯元の若者たちが、徳利の、ゆるキャラ「とっくりとっくん」を制作し、街角いたるところに、遊ばせています。その生みの親「徳造社中」の代表である「荒神窯」(加藤 土岐光)の家には、朝ドラ「半分、青い。」にちなみ、半分青い釉薬を掛けた傘を持った「とっくりとっくん」が壁の上に座っています。そして、その向こうには窯元らしいレンガ造りの煙突も見えます。
 実は、先月NHK岐阜放送局が「半分、青い。」に関連するリポート番組を放送し、その際に「この街のどこかに半分青いとっくりとっくんが隠れていますよ!」と紹介したことから、お店に立ち寄られた方から「見つけられなかった。」と言われた経験があったのです。そこで、徳造社中の代表のところへ直接訪ねに行ったという訳です。(なにせ同級生なもので) 

 そんな事をしていた今週、先日お菓子作りを学んだ洋菓子教室「ポットベリー」へ開業報告をしに行ったこともあって、「ポットベリー」の先生とスタッフが激励の訪問をしてくださいました。お菓子作りを学んでいた頃には、叱られることはあっても褒めらたことはなかったのですが、「いいじゃないの!」「素晴らしい!」と体が痒くなるくらい褒めていただきました。唯一「マカダミアナッツ・クッキーは俺のほうが美味しい。」と言われたくらいで、職業としての店づくりや心構えについて等、色々な話をすることができたのです。
 珈琲屋としても、お菓子作りを行う者としても半人前で、まだまだ青二才の状態ですが、たとえヨイショで褒めてもらっていると分かっていたも嬉しいものです。「半分、青い。」の「とっくりとっくん」を見ながら、ゆっくりと時間をかけて腕を磨きたいと思ったのでした。