焙煎は楽しい

 今日から、新しい豆の焙煎を始めました。タンザニアでケニアとの国境近くの、タリメ地区において生産されている豆です。これまでは、同国最西端でブルンジ国境近くに位置する、キゴマ地区の豆を使用しており、香りと酸味を楽しめる浅目に焙煎してきました。けれど、今回の豆は少し深目に焙煎してみます。

 ケニアの国境に近いのに、ケニアの豆の品種は主にSL28、SL34に対して、タンザニアはN39と異なる上、キゴマ地区の標高1500mよりも高い1700mと、タンザニアのコーヒー生産地区の中で最も高い地域の一つであることから、焙煎によってどのようなコーヒーになるのか楽しみです。 

 焙煎した豆はケニアの豆とそっくりなのに、試飲してみると随分と雰囲気が違います。毎日行う焙煎も緊張しながらしているのですが、初めて使用するコーヒー豆で焙煎するとさらに緊張感が増すものの、思いがけない美味しさに出会えることが何よりも楽しみです。

 今回、事前に自宅にあるサンプルロースター(電熱式)で試行錯誤しながら準備してきましたが、お客様がどのような反応をされるか不安とともに期待も膨らみます。さて、明日にでも提供して確かめてみましょうか。