コーヒーは救世主か

 今日は名古屋市のJICA中部「なごや地球ひろば」で行われた、第50回コーヒーサロン「コーヒーと平和」シリーズとなる、「コーヒーをエル・サルバドルの救世主に」へ行ってきました。土曜日の開催となるため、お店の方は臨時休業とさせていただいたので、「また休んでる!」と言われることに抵抗を感じるのものの、コーヒーのことを知りたいという欲求には勝てなかったのです。
 『中南米の小さな国エル・サルバドルはコーヒーの産地として日本ではよく知られていますが、1980年代から90年代初めにかけて内戦が起こると、コーヒー産業が衰退していったことはあまり知られていないかもしれません。コーヒーは平和ととても深くつながっています。50回目を迎える今回のコーヒーサロンでは、JICA (国際協力機構)のエル・サルバドルに対する開発支援を取り上げ、コーヒーがエル・サルバドルの救世主となるか考えてみたいと思います(エル・サルバドルはスペイン語で「救世主」を意味します)。』といったコーヒーサロンの案内文に興味を持ち、コーヒーがエル・サルバドルの救世主となるのか確かめに名古屋駅を降りて笹島へ歩いていきました。以下は主だった内容です。

・エル・サルバトル 駐日大使のあいさつ

・川島良彰(㈱ミカフェート)「エル・サルバドル国立コーヒー研究所の思い出」
・藤城一雄(JICAエルサルバドル所長)「中米の日本、エルサルバドル:内戦、移民、人々そしてコーヒー」
・休憩時間にエル・サルバドル・コーヒーを試飲しました。パカマラが美味しかった。
・金子智広(東京大学大学院)「"Cafe de El Salvador"復活へ -ブランド力向上への挑戦-」
・稲葉誠(JICA国際協力専門員)「ルワンダコーヒー報告:JICAの平和構築への取り組み」

 夜に町内の行事があっために途中退席となりましたが、エル・サルバドルのことを知れば知るほど、コーヒーがエル・サルバドルの救世主となるのかとの疑問に対し、コーヒーだけでは元に戻すことはできないと思えてきます。内戦によって幾重にも捩れてしまった国を変えることは難しく、時間をかけて国づくりが必要だと強く感じました。教育、労働、治安、減災など、課題が山積するなかで、コーヒー産業にできることは少ないように思えてなりません。