楽しんでばかりですが

 最近はお客様から色々なものを貰うばかりで、本当に何やってんだかと思う日が続いています。自家製味噌、ラフランス、ポンカン、北海道のクッキーなど、そして昨日は「江ノ電もなか」です。サービスを提供する側が、毎回お客様からサービスを受けてばかりです。そうそう、珈琲屋なのにコーヒー豆なんかも度々いただいています。「マスター、この店知ってる?」「家族が旅行先の〇〇国で買ってきたの。」などなど。お店にいながら旅行に行ってる気分を味わえるのですから、ただただ楽しんでばかりです。

 楽しくなったついでに、頂いた「江ノ電もなか」を江ノ電の走っている地図に乗せて走らせてみました。(実際には走りませんが)鎌倉近辺には行ったことがないので、周辺の観光案内図を見ながら遊んでみました。江ノ電は、かつては廃線の危機を迎えた時期もありましたが、今では観光路線として全国的な人気があるだけでなく、115年という長い歴史を持つことから、湘南地域における近代の歴史・文化の一端を担い、湘南の風景には欠かせないものになっています。学生時代に「俺たちの朝」で、極楽寺駅から降りる主人公が登場する場面が懐かしくなります。

 そんな事をして楽しんでいると、夕方に珈琲狂が不意に来店されました。いつものようにカウンターに座ってコーヒー談義が始まります。ところが今回は芸術分野、コミニティーバス、パラリンピック関連、スーパーの競争激化、流通革新など、多方面に渡って話が飛び交います。(これが良いところでもあり、長話の原因でもあります)けれど、最後に落ち着くところはコーヒー業界の話題で、各方面の表と裏のとりとめもない話で幕を閉じました。

 こんな感じで、普段は楽しんでばかりいるようですが、実は真面目な話をすることもあるのです。珈琲屋としてよりも、人として本来あるべき姿を意識する時間も大切なことなのです。