「ブログ見てます。」

 時々、お客様から帰り際に「ブログ見てます。」と言ってもらえます。一応、「ありがとうございます。」と答えながらも、極めて個人的な事柄を書いているので、他人が見て面白いんだろうかって思ったりしています。身内から「くだらないこと書いて!」って言われる方が気楽なくらい、とりとめもない事ばかり書いているからです。

 本来ブログは、自分が気になったニュースやサイトなどのURLを、寸評つきで紹介した英語のウェブサイトから、「Web上にLog(記録)する」という意味でウェブログ (weblog)が簡略されてブログ(Blog)と呼ばれるようになったようでが、今では、一般的に自分の意見や感想を日記風に記録して、それに対する感想などを閲覧者が自由にコメントできる形式のWebサイトのことになっているようです。

 自分の場合は珈琲屋をしているからといっても、営業につながるような趣旨で書く訳でもなく、いわゆる、ジャンルに絞って専門的に書く「趣味や専門分野ブログ」、複数のジャンルを集めて、ひとつのブログでカテゴリー分けする「雑多ブログ」、日常を書き綴る「日記ブログ」で括る訳でもなく、まったくテキトーに日々考えたり思った事を記録しています。

 ビジネスとして活用するなら、良質なコーヒーの記事を書いて検索アクセスを増やしたり、口コミになるような話題や画像でアクセスを増やしたり、コメントやシェアボタンなどのコミュニケーションを通じて関係性を深めるといった事も重要なんでしょうが、そんな面倒な事などが長く続くとは思えません。それに、本来人付き合いは苦手なんです。

 あくまで、「生まめを まめに焙煎し 楽しく まめに暮らす」の延長線上でブログを書いているだけなのです。毎日特別な出来事やドラマチックな出会いがある筈もなく、日々繰り返し焙煎を行い、カップ一杯に心を込めてコーヒーを淹れるだけなのですが、そうした日常の中でこそ、喜びを感じるセンサーを大切にしたいと思っています。

 先日も、リピーターへ出した絵手紙を印刷した年賀状に喜んでいたお客様へ、スキャナーの下に残っていた原画を渡したところ、「うれしい!今日は誕生になので素敵なプレゼントになりました。」と感激されました。そんなチョットした喜びの積み重ねを忘れないため、コーヒーの事も織り込みながら書き留めています。