桃太郎神社へ

 年末には、犬にまつわる名古屋市西区の伊奴神社へ出かけましたが、年が明けてからは、犬山市という「犬」が前面に出る場所の、入口で犬が出迎えてくれる桃太郎神社へ行ってきました。

 この神社は何度も参拝していますが、毎回、桃太郎伝説に登場するキャラクターの石像が立ち並ぶ境内には、思わず笑いがこぼれるメルヘンチックな雰囲気に包まれています。けれど、見た目より由緒ある神社のようです。

 古事記によれば、伊弉諾尊 (いざなぎのみこと)が黄泉国 (よもつくに) から逃げ帰るとき、死んだ妻の伊弉冉尊 (いざなみのみこと)がさしむけた黄泉醜女(よもつしこめ)という悪魔に追い詰められたが、そこに大きな桃の木があり、たくさんの桃がなっていたので、それをちぎってつぎつぎと三つ投げつけたところ、悪魔は急に力を失い退散した。伊弉諾尊 (いざなぎのみこと)は桃に向かい「いま私を助けてくれたように、これから後も我が国の人々が憂瀬に落ちて苦しむ時には助けてください」と仰せられて、大神実命(おおかむづみのみこと)という御名を賜ったという由来の神社なんだとか。そこに、犬山市の木曽川沿岸には桃太郎誕生地伝説があることから、昭和5年に現在の場所に御鎮座されたそうです。

 周辺には桃太郎伝説を裏付けるような場所が色々あるようですが、岡山県の人から見たら「こっちが本物!」と言われそうな気がします。そんな事を思いながらも、 桃型鳥居をくぐり、「悪は去る(猿)病は居ぬ(犬)災いは来じ(キジ)」

というご利益を願って参拝したのでした。