穴弘法もみじと100地蔵ライトアップ

 昨日、コーヒー豆をお買い求めに来られたお客様が、「今日、穴弘法のライトアップが始まり、子供が太鼓を叩くの!」と話されました。なるほど、市内の紅葉ライトアップが始まる季節になったのです。新聞にも曽木町で行われる曽木公園もみじのライトアップ(11月10日~19日)が既に記事になっていましたが、土岐市内ではこの他に、駄知町の旧カクサ邸ライトアップ(11月18日~20日)と高山穴弘法もみじと100地蔵ライトアップが行われます。
 曽木公園もみじのライトアップは、今では観光バスが立ち寄るコースになったり、市民を乗せるシャトルバスが運行すなど、市内外から多くの方が集まる名所となりました。けれど、昔のような地域の方が作り上げたお祭りの雰囲気はなくなってしまい、紅葉を見るにも人混みをかき分けて歩かなければなりません。昨年も家族で最終日に出かけましたが、大渋滞で途中断念したくらいです。
 そんな悪い印象を持った紅葉のライトアップだったのですが、お客様の勧めもあって見に行ったところ、穴弘法のライトアップは地域のお祭りとしての雰囲気がまだまだ残ったイベントでした。この穴弘法は、土岐津町の高山南宮神社奥には「穴弘法」と呼ばれる穴の中に祀られた石仏群のことで、11月11日~19日(日没~21:00雨天の場合は中止)まで紅葉のピークにあわせてライトアップが行われます。池を取り巻く楓・もみじの古木が数十本あり、池に映える逆さ紅葉は神秘的な美しさを湛え、灯明に照らされた104体の石仏が闇夜に浮かび上がって、幻想的な空間を創っています。また、石仏の前には竹筒に模様を彫り入れた灯篭が並び、さらに雰囲気を盛り上げています。

 足を運ぶ人たちも地元の方が中心のようで、屋台も地域の方が運営されていました。こうした地元のお祭りって感じがとても良く、「穴弘法」はライトアップ・スポットの「穴場」でした。