浅間山から軽井沢へ

 草津温泉に宿泊した翌日、嬬恋村から鬼押出し園に向かって車を走らせます。途中、嬬恋村で特産のキャベツを産直売り場で購入し、天明3年(1783年)の浅間山大噴火の歴史を学ぶべく、嬬恋郷土資料館と鎌原観音堂を見学しました。

 天明3年の浅間押しと呼ばれる土石なだれによって、鎌原村が消滅し、大量の溶岩を噴出したことにより「鬼押出し」を形成したことを改めて知ることで、鬼押出し園での景色の下に眠る多数の被災者を想像させてくれます。

 そんな200年以上前の歴史的災害の地から、軽井沢という田舎の人混みにでると、何だかとても違和感を覚えてしまいます。軽井沢自体には興味はないのですが、これも妻のお供ということで、突然現れた人混みの中を歩いて荷物持ちに専念します。そして、一箇所だけ立ち寄りたい場所があったので、最後の場所として向かいました。

 向かった先は「ハルニレテラス」。星野リゾートが企画した観光スポットで、『湯川の清流に寄り添うように自生していた100 本を超えるハルニレ(春楡)の木立を生かしながら、9 棟のモダンな建物を広いウッドデッキでつないだ「小さな街」。「軽井沢の日常」をコンセプトにした、15 の個性的なショップ、レストランが、別荘ライフを豊かに彩ります。』というのが謳い文句。でも、寄りたかったのは、その中にある丸山珈琲だけでした。丸山珈琲軽井沢本店が火曜日定休日のため、近くに有る支店に行ったという訳です。

 二人で飲んだのが、ホルヘ・メナ 2017年コスタリカCOE1位とマリサベル・カバジェロ ゲイシャ ハニーです。前日のホテルのコーヒーがロブスタの香りで飲めなかったので、アラビカのコーヒーに飢えていました。なので、普段飲めないようなコーヒーで喉を潤います。2種類のコーヒーともゲイシャで、ホンジュラスとコスタリカと産地が異なり、ウオッシュドとハニーの精製処理も違うので、とても贅沢な飲み比べとなりました。満足!満足!

 美味しいコーヒーを最後に帰路に着いたのですが、途中、ナビに裏道ばかり案内されて車内は一時険悪なムードに。でも、予定通りの時間に帰宅することができ、楽しい旅行となりました。おかげで、今朝から焙煎に専念しております。