全力で楽しむ

 今日は公民館講座当日です。お店へ8時に行って準備を開始し、搬入荷物の確認行ってから、試飲用コーヒーとウエルカムコーヒーの抽出を行います。お湯を沸かしている間に、前日食器乾燥機に入れたカップやソーサーを片付けますが、時間が気になって「普段よりもお湯が湧きにくくない?」って思ったり、緊張してか落ち着きません。

 そんな感じで9時に泉西公民館へ搬入しますが、店を引っ越すんじゃないかと思うような荷物の量で、12名分の資料と抽出道具を並べるだけで40分ほどかかってしまいました。そうこうしている間に参加者が集まりだします。年配の人は時間に余裕を持って集合されるので、こちらの方が焦っちゃいます。よく見ると、前回と違って知っている人が4人もいます。焦る気持ちも、これだけで少し安心するというものです。

 コーヒー教室では、抽出する技術を説明することはできても、参加者がたった数回の抽出で上達するはずもなく、あくまで抽出体験をした程度になってしまいます。それならば、いっそコーヒーの抽出を通して楽しんでもらおうというのが、講師を担当した私の役目だと考え、「こんなコーヒーもあったんだ。」、「こんなコーヒーを飲んだのよ。」、「へ~!そういうことなの。」って楽しんでもらえるような時間を設けることに専念しました。

 他ではきっとやらないような、10種類の豆を使用して試飲してもらったり、ナチュラルとウオッシュドの飲み比べ、パルプドナチュラルとウオッシュドの飲み比べ、軟水と硬水の飲み比べ、これだけでも詰め込みすぎる内容を2時間に消化させる無茶なものですが、私自身が全力で楽しんじゃおうという姿勢なので、やってしまいまいました。正直、参加者の反応を見ながら進めたのですが、言葉足らずを後から反省しながらも、「済んじゃったことは仕方がないじゃん!」と割り切った筈も、さぞかし戸惑われたんじゃなかろうかって思ってます。

 抽出方法は当然、「松屋式」なんですが、なかなか「やってみようか!」と思ってもらえる人は少ないかも?5段階に別けた抽出液の飲み比べをしてもらい、なぜ前半の濃い抽出液を希釈するのかは理解してもらえたと思いますが、やっぱり3分は長いのかな~?コーヒーを飲む楽しみは持っている人でも、コーヒーを抽出することを楽しむまで広がっていない気がします。

 そんな感じで終了しましたが、全力で楽しんだ分、めちゃくちゃ疲れました。でも良い疲れです。