自家焙煎店巡り ~半田市編~

 自家焙煎店巡り ~半田市編~ なんてタイトルだと、何だか他にも〇〇編と続編がありそうな感じですが、まったく予定はなく、単に語呂が良かったからつけただけなのです。早い話、彼岸花を見るため半田市に行ったので、せかっくだから同業者の自家焙煎店を見てまわろうという単純な話です。

 日頃一人でお店の中にいると、限られた情報や物事の捉え方になってしまい、できるだけ自分と関わりのない人や、他の業種の人の話を聞くようにしています。これは今に始まったことではなく、サラリーマン時代にも行っていたことで、客観的に自分を見たり思考する習慣になっています。だから、一定期間動いていないと、ムズムズして出かけたくなるのです。今日は半田市に出かける前にパソコンで検索し、3箇所のお店を巡りました。

 最初は①「VOYAGE]さん(半田市栄町4-79)です。商店街の道路に面した古い店舗を改装しているようで、天井を取り外して材木の張りを見せ、入口から一段高い場所にフロアーを設けています。白い壁は素人っぽく左官作業がされた風合いが感じ良く、カントリー調の店内の雰囲気は若い女性が喜びそうな空間です。私のような還暦近くのおじさんには似合わないので、注文したホンジュラスのコーヒーを飲み干し、早々に退散したしだいです。若い店主と女性スタッフが印象的でした。

 二軒目は②「自家焙煎珈琲 丸喜」さん(半田市春日町2-18)です。コインランドリーと併設した店舗で、「こんなやり方もあるのか!」と思った店づくりに感心しました。店舗内には焙煎機と奥にテーブル席があり、本日のコーヒーのマンデリンを飲みます。よく見ると見覚えのある店の雰囲気で、西尾市のフレーバーコーヒーによく似ています。思ったとおり、フレーバーの中川さんと関わりが深く。店主の方と色々な話をさせていただきました。開店から現在までの苦労話やコーヒーに対する思いなど、自家焙煎店としての十数年の経験は、私にとっては貴重な内容でした。

 最後に行ったお店は、丸喜さんでも話題になった③「自家焙煎珈琲 盧花(ロカ)」さん(半田市横川町2-70)です。半田市で最初に自家焙煎珈琲を始めた方で、東京のカフェ・バッハに影響を受けて開業を考え、実際の開業の際には、フレーバーの中川さんに大変お世話になった話をしていただきました。半田市の中心街からはずれて静かな住宅街の片隅に店舗があり、絵画が趣味の店主との話も展覧会や、絵の話題がとても楽しかったです。注文した盧花ブレンドを飲みながら、焙煎機で苦労した話など、長年の経験豊かな話を優しいトーンで話していただけたので、素敵なコーヒータイムになりました。

 事前に調べた3軒意外にも自家焙煎店はあるようでしたが、時間の関係で今回は盧花さんを最後に帰ることにしました。それにしても、西尾市に近いこともあってか、フレーバーコーヒーの中川さんの影響が大きいことを改めて感じるのでした。

 店主の方と話ばかりしていたので、昼食も取らずに家に帰ってしまいました。お腹空いた!