栗粉餅

 昨晩からの台風接近で、深夜まで強風が吹き荒れ、風や木々の揺れる音が気になって中々眠れませんでした。そんな浅い眠りの状態であっても、いつもの時間には目が覚めてしまい、睡眠不足な状態で、祝日でも仕事のある次女と朝食と取ります。外に出てみると晴れ渡る秋空となっており、台風から解放された気分です。

 そこで、お彼岸も近いことから、友人の壮行会に合わせて返ってきた長女と、私と妻の三人でお墓参りに出かけることにしました。お寺の横にある墓地周辺は、昨晩の台風の影響で枝葉が散乱し、お坊さんが掃除をしています。私たち三人もお墓の周りの草刈りをしながらお線香をあげ、お彼岸を前に少しだけ清々しい心持ちになったのでした。

 そんな秋の日には!と、町内の旭軒製菓舗で「栗粉餅」を購入し、お茶菓子としていただくことにしました。東濃地方では、秋になると「栗きんとん」が定番のお菓子となりますが、栗粉餅は「栗きんとん」をつきたての柔らかいお餅にまぶして仕上げてたものです。店によっては「栗きんとん」をソボロ状にしてまぶすところもありますが、正直ソボロ状になっているため溢れて食べにくく、おはぎのような形態のものが好みです。栗きんとんとお餅の相性は絶妙で、秋の味覚を堪能できます。栗きんとんと違って、お餅を使用していることから、賞味期限が作った当日中になることや、提供される期間がどこの店でも短いために、地元だけで楽しめる銘菓なのです。

 清々しい気分になったついでに、お店の前の芝生を芝刈り機で綺麗にします。夏場よりも芝の伸び方が少なくなることに気づき、こんなところにも秋を感じるのでした。