アンバシャcooking

 エチオピアでは、来客があった際に行うコーヒーセレモニーで、欠かせないお菓子の一つが「ダボコロ」。そのダボコロを先月に作りましたが、今回は、コーヒーセレモニーで登場する美しい文様のパン、「アンバシャ」を作ってみます。

 何千年も前から食べられている為「古代のパン」とも 呼ばれている物です。焼いたらすぐには食べずに置いて、ある程度固さを出すことで歯ごたえをだします。 ライ麦がブレンドされていれば、ほどよい酸味も楽しめます。

 森林から砂漠まで、豊かな多様性を持つエチオピアの大地では、さまざまな穀物が栽培されています。ほのかなスパイスが香るこのパンは、新年や結婚式などの慶次にもつくられます。最も古い製法では雑穀、イースト菌は使わずに作られるようですが、エチオピアの家庭で作る動画を参考に再現してみました。レシピにある「カルダモン」は、エチオピアにあるスパイス「コラリマ」を使用するらしいのですが、日本では入手が困難なので、カルダモンで代用してあります。

■材料(4人分)■
小麦粉(強力粉) 300g
ドライイースト  小さじ2
卵        小1個
はちみつ     大さじ2.5
ぬるま湯     60~70ml
牛乳       50ml
溶かしバター   大さじ1.5
カルダモン粉   小さじ1/2
シナモン粉    小さじ1/2
塩        小さじ1/2

■材料を混ぜで、よく練る
 ボウルに材料を入れ、分量の温水を少しずつ加えます。7~8分よく練り、滑らかな生地を作ります。表面が滑らかな光沢になるのが目標です。

■生地を発酵させる
 布をかけて温かいところに置きます。生地が2倍に膨らんだら、1~2分練って丸い形にします。

■飾りをつける
 切る大きさ筋を入れて、アンバシャ独特の飾り(車輪のような模様)を入れます。※模様には、様々な種類がありますが、今回は十字に線を入れ、フォークで全体を押さえて跡を付けました。
■ケ-キ型に入れますが、現地ではバナナの皮で包んで焦げるのを防いでいます。再び布をかけて温かいところに置き、2倍に膨らむのを待ちます。※今回は5号型2個に別けました。

■焼く
 膨らんだらオーブンの中段に入れ、200度で15分焼きます。もし、上の方が焦げてきたらアルミ箔を被せるとよいでしょう。
  焼きあがった「アンバシャ」を食べてみましたが、カルダモンとシナモンの香りが漂うエスニックな味わいです。明日はエチオピアのコーヒーを飲みながら「アンダシャ」を楽しみたいと思います。お客様にも少しだけお裾分けしようかな。