煙突掃除

 定休日の朝は、昨日さぼった店内の掃除を行い、予定よりも早く焙煎機の煙突掃除をします。通常は焙煎の使用回数で掃除の時期を決めるのではなく、煙突の内側に1cm近くクリンカーと呼ばれる、焙煎の際に発生する油成分が綿菓子のように付着したら掃除をしています。でも、こうして早目に掃除するのは、焙煎時の温度上昇に違和感を感じたからです。

 使用している焙煎機の構造は意外にシンプルで、コーヒー豆を鉄のドラムという筒の中で回転させながら、下からガスの炎で加熱します。手網焙煎ならば加熱した空気はそのまま上に登りますが、焙煎による煙がモクモクと発生し、豆の表面を覆う薄皮(シスバースキン)が焦げたチャフと呼ばれるカスが落ちます。それでは店内が煙だらけゴミだられになるので、それらの排気を集めて煙突で外へ流すって訳です。その際に、チャフを集めた取り除くのですが、軽い煤のようなものが煙突に付着してクリンカーとなるのです。

 煙突は煙を出すだけでなく、焙煎機の中の熱を移動をスムーズにさせる効果があり、煙突内部に1cmもクリンカーが付着してしまうと空気の流れが遅くなって、外気温や外気の風の速度に影響されやすくなります。煎り止めのタイミングも晴れや雨の日で異なるので、煙突の口径はとても大切なのです。

 そんな訳で、今日は真面目に煙突掃除を行って焙煎機の面倒をみたのですが、来年には焙煎機を一部分解して本格的にメンテナンスをしようと考えています。長く付き合う相棒ですからね。