宵の明治村

 お盆の期間中も普段と変わらず営業をしていますが、今日だけは家族サービスを目的に、午後3時までの営業時間とさせてもらいました。その後どうしたかというと、愛知県犬山市の博物館明治村で行われている、「宵の明治村」を楽しんだのでした。

 「宵の明治村」とは、“夜までたっぷり楽しむ明治の「涼」”をテーマに、明治村が21時まで延長開村され、明治の建物と街並がライトアップされます。花火やジャズコンサートが行われるほか、さまざまな屋台が並ぶ「明治お祭り広場」や、プロの占い師が運勢や相性を鑑定する「宵の占い体験館」をはじめ、「マジックショウ」「宵街映写」、夏“喜”氷(かきごおり)フェアなど、明治村ならではの夏の宵の“お祭”感が楽しめる企画が盛りだくさんなのです。

 過去に娘達が出かけて楽しんだこともあり、今回は次女と私達夫婦の三人で行くことになりました。また、当日は浴衣姿で入場すると、男女とも入村料が500円と半額以下になることから、久しぶりに浴衣を着て「宵の明治村」を楽しむことになります。浴衣は着る機会はあるものの、帯をきちんと締めるのは久しぶりでした。けれど、なんとか男結びで形だけでも何とか様になったのですが、履き慣れない草履で足を痛めてしまいました。日本人なのに恥ずかしいかぎりです。

 レンガ通りの灯篭の灯りに、浴衣姿がよく映える光景を楽しみながら歩くと、札幌電話交換局の壁面に映し出されるプロジェクションマッピングに目を引きます。
続いて、歩兵第六聯隊兵舎の二階で射的に挑戦して景品を獲得し、色鮮やかなステンドグラスがライトアップされる聖ザビエル天主堂で記念撮影です。途中、冷いきしめんやかき氷を味わいながら、重要文化財である芝居小屋の呉服座で行われたマジックショー堪能しました。マス席でマジックを見るのも粋なもので、タネがあると分かっていても驚かされます。ただ、天然の妻が驚くポイントに少しずれが生じているのも、マジック以上に驚きでした。

 多少歩き疲れて帝国ホテル近くで休憩し、ステージで行われている太鼓のショーを見ながら、メインイベントの花火の時間を待ちます。花火は短時間で終わってしまいますが、明治村の宵の時間を家族で楽しみ、満足して帰路に着いたのでありました。これで、家族の夏休みは終わりです。