小さな珍客

 今朝、店舗に入るために裏口へ行くと、一匹のハチが飛んでいるのが見えます。ここ1ヶ月くらいの間に何度か裏口付近で目にするので、近くにハチの巣でもあるのかと見渡しますが、店舗には見当たらないし、隣の消防の施設にでも巣を作っているのかと思っていました。

 ところが、今回は、目の前のハチが室外ガス給湯器の小さな穴に入っていくではないですか。ハチが入った給湯器のパネルの一部をネジを回して外してみると、何と15cm程の大きさのハチの巣があり、アシナガバチが何匹も群がっています。そうです、裏口付近に小さな珍客がいたのです。

 アジナガバチはハチの中でも大人しい方で、こちらから威嚇しなければ攻撃してきませんが、毒があるので注意しなければいけないハチです。子供の頃から見慣れているので気にしませんが、当面はそのまま給湯器のパネルを元に戻し、退店してくれる時期まで待とうと思います。幸いにも燃焼部分ではなく、配管部分の隙間に巣作りしているので、巣立ってくれるまで待ち、その後にハチの巣を取り除くことにします。

 小さな珍客がいるから、「蜂の巣をつついたような」忙しい店にはならないだろうし、せいぜい、「泣きっ面に蜂」とならないよう、欲張らないでコツコツとやっていきたいものです。 

 と、今回は終わるはずだったのですが、・・・やってしまいました!写真を撮影して給湯器のパネルを取り付ける際、ネジの音か気になるのかアシナガバチが一斉に飛び出してきました。その中の1匹が右手人差し指に止まったので、「エイ!」と払うと同時に、「チク!」っと仕返しされてしまったのです。アホです!

 急いで刺された部分を絞り出し、毒を少しでも出しますが、みるみると腫れてくるのが分かります。出勤前の妻に連絡し、事情を説明して薬を依頼しました。持ってきてくれたのはアンモニアが主成分の「キンカン」とステロイド剤のの軟膏です。当面は様子を見て「アナフィラキシーショック」が出ないか注意するようにとのこと、症状が少しでも出たら救急車を呼ぶようにと忠告して仕事に出かけました。

 幸いにも、こうしてブログを書いていられるほど症状は軽く、指の腫れもかなり退いて痛みも少なくなりました。そんな訳で、アジナガバチには申し訳ないのですが、人間の都合上やもなく駆除させてもらいました。