三度、売木村へ(1)

 祝日の月曜日ということもあって、妻とともに三度、売木村へ出かけることにしました。目的は元同僚であった友人が私と同じように第二の人生を歩んでいるため、彼が実現しようとしている夢の計画の進み具合を確かめるためと、売木村にあるブルーベリー園「花の谷」でブルーベリー狩りを楽しむことです。

 今朝早くに雨が降ったこともあり、売木村へ行こうか迷ったのですが、ブルーベリー園に事前連絡すると、現地での雨はそれほどでもなかったようで、一路売木村へ向けて車を走らせました。連休最終日ということもあて混雑を心配していましたが、昨日の日曜日がピークだったようで、道路もスムーズに走ることができ無地に到着です。

 ブルーベリー園は7月7日にオープンしていましたが、例年よりも遅いようで広い園内のブルーベリーも実の青い物が目立ちます。上から完熟の実を探すと前日までに収穫されているようなので、少し低い姿勢で探していると雨蛙がブルーベリーの上で休憩中です。邪魔をしないようにその場を離れ、他の場所の味見しながら持ち帰り用のパックに沢山詰めて散策します。品種の違う樹が多いので、一つ一つ味を確認しながら、出来るだけ甘みのある物を選んで収穫しますが、妻はジャムにするから気にしないと、ひたすら量を意識してパック一杯にしていました。

 このブルーベリー園のオーナーは通称「ラーパーさん」と呼ばれており、他県からの移住者だそうです。現役を引退してから移り住み、ブルーベリー園を営みながら、オフシーズンには土壌改良などの世話で忙しく暮らしているそうです。こうした移住者を受け入れて、長野県で二番目に人口の少ない売木村の過疎化を食い止めようとしているんだとか。昨年の12月にも福井県からヤギ27頭を引き連れて移住してきた人がいるようです。今ではヤギのミルクやソフトクリームを販売しているというので、村内にある温泉施設「こまどりの湯」の前の売店で、ヤギのミルクで作ったソフトクリームを食べてみました。「確かに濃い感じ、でもヤギって分からない癖のない味だ!」と言いながら完食しました。

 食べ物と言えば、毎回妻が楽しみにしているのが売木村特産のトウモロコシです。今回も「うるぎふるさと館」で販売されていた、「ミラクル・プリンス」という品種のトウモロコシをお土産に購入しました。家に帰って早速食べてみると、「ミラクルやわ~!」って言いたくなるような甘さにビックリです。値段もプリンス級の高価格でしたが、それに見合うだけの未体験の甘さがありました。