不得意な文章

 土岐市では、毎年各町の青少年育成会で総会が行われ、その中のイベントとして、児童生徒による作文の発表があります。手話サークル竹の子としても、数か所の会場で手話通訳を行いますが、作文については事前に原稿をもらい、作者の意図する内容を把握して表現するように準備します。

 手話通訳を行うには、定型文のような挨拶や祝辞はともかく、作者の気持ちを表す作文の場合には、「だらだら」といった抽象的な表現や曖昧な言い方を前後の文章から分かりやすい手話表現に工夫します。そのために事前準備と練習が必要なのです。

 これまで土日に行われていたこともあって、お店を開業してから担当を外れていましたが、7月上旬に行われる会場では平日の夜ということもあり、久しぶりに私も作文の通訳を行うことになりました。そんな訳で、先日預かった作文のコピーを読みながらボイスレコーダーに録音し、手話単語を確認したり表現方法を工夫しているところです。

 毎回思うのですが、小学生や中学生の文章には幼い表現が多く、中には字数稼ぎの繰り返しや「どっちやねん?」と思うような言い回しもあったりします。けれど、こうしてブログを書いている自分自身に置き換えても同様で、この年齢の文章では恥ずかしすぎる稚拙なものや、結局言いたいことが伝えれたのか自信のない時もあり、文章をアップしてから読み直してみると誤字脱字に気づいたりすることも度々です。

 不得意な文章ですが、それでも書き続ける理由は、文字にすることによって考えを整理したり、知り得た知識を具体的に文字として表現することで、曖昧だった部分を腹に落とす作業になるからです。いくら書き続けても作家のような文章は書けませんし、年齢に見合った味のある文章にもならないのですが、脳ミソを現状維持程度に保つため、今後も出来るだけ長く綴っていこうと思います。