さて、解決といこうか。

 先日、同年会の宴会会場となった山神温泉にて、用達のため抜けた出した途中でロビーにあったチラシが目にとまりました。「さて、解決といこうか。」謎解きアトラクション明治探偵GAMEのチラシです。犬山市にある博物館明治村で行われる体験型謎解きアトラクション「明治探偵GAME」であり、昨年春から始まった探偵ゲームが新シリーズとなって今年も開催されるという。「明治を楽しく学ぶ」要素が随所に盛り込まれ、名探偵「明治小五郎」の助手として、わずかな手がかりをともに全ての事件を解決するという内容らしい。「あなたも謎を解いて、怪盗に立ち向かえ!」と、名探偵コナンのようなキャッチコピーに少しばかりそそられました。 

 同時に、探偵ゲームとは異なるのですが、4月下旬に展示施設「ブラジル移民住宅」が修理完了によってお披露目される事を聞いていたので、以前から気になっていたブラジル移民への疑問も解決してみたいという思いも湧き上がります。ブラジルといえばコーヒーです。コーヒーに関わることに関心を持ちながらも、こと移民政策に関しては納得いかない部分がシコリとなって残っていたのです。奴隷制度廃止による労働力不足を補うための移民受け入れをするブラジル、農家の口減らしと故郷に錦を上げるため、出稼ぎの場として異国の地へ行く人々、爆発的な人口増加と雇用の不足解消として移民政策を勧める政府。 

そんな歴史を少しだけでも紐解いていると、自国民が受け入れ国でどのような扱いを受けるのか知り得ながら、誇大広告によって莫大な日本人を送り込む移民政策に疑問を再び感じていたときです。何とタイミングよろしく春日井からお客様(珈琲狂)が来店されました。しばらくコーヒー談義をした後、疑問を全てぶつけてみると事細かく解説していただけます。「さて、解決といこうか。」と名探偵「明治小五郎」のように納得させられる答えを出され、理解はしたものの自分が解決したわけでもなく、助手でも愛猫ワガハイでもなく、ましてや怪盗ジダイでもない自分には、明治村での謎解きアトラクションがちょうど良いのかもと、不思議な気分でお客様をお見送りしたのでした。

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コメント: 2
  • #1

    ゾーーリ (日曜日, 21 5月 2017 21:25)

    ご無沙汰です。
    移民政策と言うことでは、昼神温泉のある長野県阿智村に「満蒙開拓平和記念館」があります。去年、天皇陛下が訪れています。
    移民の数値、満州での暮らし、終戦後の引き揚げなど生々しく伝えられています。
    コーヒーに関わりはないけど、こちらへ来た際に足を伸ばすのも良いかもね。

  • #2

    まめ蔵 (月曜日, 22 5月 2017 06:58)

    サラリーマン時代には、高齢のお客様より満州から引揚てくるまでの壮絶な話を聞きました。ロシア捕虜として投獄されたり、中国軍の兵として戦ったり、そんな中かでも日本に帰ろうと逃げ帰った話に、ただただ驚きながら聞き入っていたものです。機会を見つけて訪問してみます。