手廻し焙煎機で遊ぶ

 先月末、お客様が持ち込んできた自作の手廻し焙煎機には色々問題点があり、試しに使ってみたくても出来なかったのですが、今月に入り再度持ち込まれ、「2台作ったのでオブジェで置いといてください!」と言われ、面白そうだったので棚に飾っていました。

 昨日は連休の忙しさもなく落ち着いた時間が持てたため、棚に置いた手回し焙煎機を眺め、「遊んでみるか!」と早速準備に入ります。簡易テーブルにカセットコンロを載せ、豆の投入取り出し口を改良した手回し焙煎機をはめ込みます。初めての操作なので火力を徐々に上げて豆の様子を観察し、とりあえず火力を一定に固定します。この際に、豆を見る付属のスプーンで取り出してみるのですが、手回ししながらの作業に慣れないのと、思ったようにスプーンに乗っからないため、投入口を覗きこんで確認しました。

 そんな工程をしながら一ハゼ、二ハゼと豆の変化を見て取り出すタイミングを計ります。けれど、焙煎機自体が熱くなっているために軍手をはめても取り出し口の蓋が素早く外せず、結局予定していた焙煎度よりも進んだ状態で取り出すことになりました。「こりゃ慣れないと難しいわ!」ってのが正直な感想です。手網焙煎よりも煎りムラは少ないのですが、毎回同じ焙煎を再現するのは相当回数やらないと無理です。でも、普段は焙煎機の中を覗いて焙煎の状態が見ることが出来ない分、焙煎が身近に感じて面白いのでした。