再び「喫茶 苔」へ

 今月中にどうしても訪問したい場所がありました。それは、西尾市にある古民家和カフェ「喫茶 苔」です。店主が私と同じ場所でお菓子作りを学んだことから知り合いとなり、私よりも1年10か月早く開業したこともあって、開業後に様子伺いに訪問したり、ブログを時々見るなど関心を持っていました。そのお店が4月末を持って閉店することになたため、再び「喫茶 苔」へ出かけて行ったのです。

 閉店理由は結婚によるものだそうで、開業までの店主の努力を聞いていただけに残念ではありますが、人生は何が起きるかわかりません。ちなみに、店主は私の長女と同年代の女性で色白美人さんです。古民家和カフェにピッタリという感じで、おっさんがやってる「まめ蔵」とは大違い!

 お店のスタイルは午後1時から11時までで、夕方からはお酒も楽しめる畳敷きに和風カフェ。靴を脱いで畳の上に置かれた椅子に座る人も居れば、卓袱台でコーヒーを楽しむ人も居ます。開店時間に合わせて訪問したのですが、既に駐車場には車が数台止まっており、店内に入った後にも次々と来店者が続き、それも20代・30代といった若い人ばかりで驚かされてしまいます。「こんな若い人が昼間から居るなんて!」と、田舎の珈琲屋にはびっくりの光景です。やっぱり大手自動車部品メーカーが近隣にあるだけに違うことを実感させられました。

 店主とゆっくり会話するにも来店者が多いため、少しだけ話をしただけで帰ることにしました。何せ片道1時間半程の場所だけに、午前中に焙煎とお菓子作り、夕方からは東京から出張の途中に帰ってくる娘を駅まで迎えに行くという日程の中では、正直時間が足りなかったのです。しかし、閉店前に楽しく仕事をしている様子を見ることができて満足の一日でした。

 20代から夢を持って開業した人、定年前に早期退職して第二の人生を歩み始めた人と違いはあるものの、いきいきと仕事をすることは素晴らしいことだと改めて感じます。縁あって知り合った店主ですが、再び出会うことが無いかもしれないことに、ちょっとだけ寂しくなるのでした。

 追伸:西尾市は抹茶で有名です。そんな訳で、今朝は抹茶の生地でフルーツのロールケーキを作りました。