城下町のひなまつり

  昨晩、妻とNHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」を見た影響か、今日は岐阜県恵那市岩村町へ出かけてきました。この岩村町は昔から「女城主の里」として売り出しおり、浜松が「女城主のまち」として注目される中、今がPRチャンスとばかりに「もうひとりの女城主」としてキャンペーンを行っています。
 岩村の女城主は、直虎とほぼ同じ時代を生きたおつやの方です。おつやの方は織田信長の叔母で遠山景任の妻、景任の死後跡取りが幼少のため、岩村城の城主となりました。大変聡明で美しく領民に慕われていたおつやの方ですが、最後は甥・織田信長により処刑されてしまいました。
 今回訪れたのは、国の重要伝統的建造物群保存地区の岩村本通りを中心とした約110箇所に3,500体を超える「おひなさま」が展示される、地域最大級のひなまつり「いわむら城下町のひなまつり」が4月3日まで開催されているので、古い町並みを散策して日頃の運動不足を坂道の上り下りで解消しようという目的がありました。
 岩村本道りの古い家屋には、女城主にちなんで「おかみさん」の名入の暖簾が多く掛かっており、その傍らには様々な雛人形が飾られています。ガラス戸越しの玄関に飾られるものや、窓ガラス越しに綺麗に並べられたものなど、人形の作られた時代によって異なる表情を楽しみながら散策することができたのです。
 岩村に来た際には必ず立ち寄る場所があります。「かんから屋」でかんから餅を食べ、「およねさんの店」で菊芋の粕漬けを、「松浦軒」カステラをそれぞれ試食し、「岩村醸造」で女城主を試飲できないので酒蔵を見学し、帰り道に「大黒屋」でみたらし団子を食べるのです。結局、運動不足解消どころか肥満増加につながる散策となってしまいました。