コーヒーのお供

 開店準備をした後、ちょっと一息入れた際にコーヒーを飲むのですが、今日のコーヒーにしたグアテマラのパカマラのお供にしたのが、昨日お客様から頂いた地元にある旭軒の黒糖饅頭でした。

 軽い飲み口で少し酸味のある上品なコーヒーが、黒糖と餡子の強い甘味に負けてしまうため、コーヒーの選択を誤った感がします。もう一つの饅頭はケニアかコロンビアで飲んでみますか。

 一般的に酸味のあるコーヒーにはフルーツ系のお菓子、苦みのあるコーヒーにはチョコレートやナッツなどと言われたり、健康志向の食べ合わせでは、脂肪燃焼効果を期待してナッツ類、腸内環境のためにヨーグルト、カフェインの過剰摂取を抑える効果のバナナを選択するなんてことも言われています。

 コーヒーのお供に何が合うか?という発想ではなく、このお供に合うコーヒーを探そうと楽しんでいる珈琲屋さんもあります。バームクーヘン、しるこサンド、ぼたもち、ドライフルーツ羊羹、焼きかにせんんべい、柿の種、ういろう、きびだんど、せんべい、等々、日常にある物や貰った物を店にあるコーヒーに合うのか飲み比べてYouTubeにアップしているフレーバーコーヒーです。

 一見おふざけっぽいのですが、真剣に食べ合わせをしている光景は健康的だとか常識にとらわれない、単に美味しいと感じるかどうかという嗜好の世界を極めている感じが好きです。そもそもコーヒーは嗜好品なのですから、好みは個人差があって当然の飲み物です。楽しみながら自分の最高の一杯となるような、自分が選択したコーヒーのお供と出会いたいものです。 

 旭軒の饅頭はやっぱり緑茶が良かったな!