ちょっとブラックなコーヒーの教科書?

 「シアトル発 ちょっとブラックなコーヒーの教科書」(岩田リョウコ:著)を読んでみました。読んでみましたというより、絵本のような感覚で見たという方が正しいのかも知れません。なぜなら、本の内容自体は著者が運営するホームページ「I LOVE COFFEE」で過去に掲載されていた内容を書籍にしたものなので、使用されているイラストも同じであるため、正直、新鮮味に欠けるものでした。

 この本は、シアトル在住の日本人女性がアメリカ人向けに執筆し、全米でベストセラーとなったコーヒー本『COFFEE GIVES ME SUPERPOWERS』を著者自ら翻訳して日本語版にしたもので、ちょとしたコーヒー・ネタ本って感じの軽い内容なのです。こんな内容がアメリカ人受けするんだってことが改めて分かるだけでも良いのかも知れません。

 コーヒー・ネタ本としての娯楽性はあるのですが、『科学で解説・コーヒーを飲むのに最適な時間は?』では、午前9時30分から11時30分の間にコーヒーを飲んでみてくださいと言われても、そんなの自由に飲ませてくれよ!って思うし、『イケてないコーヒーのオーダーをする人タイプ』では、「注文が多いタイプ」、「インテリタイプ」、「最近コーヒーを覚えたカフェインに弱いタイプ」、「ダークロード・ブラックコーヒータイプ」、「デコレーションタイプ」、「ストレス・ジャンキータイプ」と別けられても、コーヒーに関わらず人それぞれ個性があるんだから、そんなのほっといてくれって思ううんだよね。

 そんなツッコミどころ満載の内容ですが、一人でコーヒーを飲む方には暇つぶしにピッタリですので、店内の本棚に置いてありますから一度読んでみてはいかかがでしょうか。