アクセシブルデザイン?

 昨夜の手話サークル例会で学んだのが「アクセシブルデザイン」でした。アクセシブルデザイン?正直初めて聞いた言葉だったので恥ずかしかったのですが、意味はこんなもののようです。

 これまでのバリアフリー(障害を取り除く設計)、ユニバーサルデザイン(すべての人が利用できる設計)から一歩進み、障害のある人もない人も、高齢者もそうでない人も、ともに使いやすい「共通のデザイン」(アクセシブルデザイン)という考え方が産業界で強調されつつあるということです。日本では、このアクセシブルデザインの普及が度が世界で最も高いということで、何だか嬉しくなります。

 日常生活の中にも既に多くのアクセシブルデザインが浸透しており、気づかなかったのですが、意外にもあたりまえにあるのです。

■ボディーソープやシャンプー

 「ボディーソープだと思ったらシャンプーだった」という経験者もいると思いますが、容器の側面に「一本線」の触覚記号を付けて区別できるようになっています。

■牛乳パック

 牛乳パックには、他の飲料と区別できるように切り欠きがあります。切り欠けの反対側が注ぎ口になっています。

■電卓などのキーボード

 電卓やパソコンのテンキーでは、「5」の場所に突起があるのもアクセシブルデザインのひとつです。電話も同様にあるのですが、ブラインドタッチをしない私には気づきませんでした。

■家庭用ラップの箱

 家庭用ラップの箱の側面には、アルミホイルやクッキングペーパーなどの類似した製品と識別できように、「W」の浮き彫りがデザインされています。

 身の回りの物を見ただけでも、意識して使用していなかったアクセシブルデザインが多く存在しています。その多くが商業主義的な目的で取り組まれていますが、そうした意識が社会全体に生まれれば住みよい世の中になるのではないかと思うのでした。

 ちなみに、コーヒーに関連するアクセシブルデザインは見つけることができませんでした。